アンダーソン監督、『ポンペイ』は3D映画の集大成!『バイオ6』についても言及

『バイオハザード』シリーズの大ヒットメーカー、ポール・W・S・アンダーソン監督が最新作『ポンペイ』の公開に合わせて来日を果たし、作品に込めた熱い思い、3Dへの真摯なこだわり、そして、意外な(?)撮影裏話などを語った。
【関連】妻ミラ・ジョヴォヴィッチと登壇した『ポンペイ』ジャパンプレミアの模様<写真>
本作は、西暦79年、古代都市ポンペイを一瞬で呑み込んだ有史以来最大の自然災害“ヴェスヴィオ火山大噴火”を背景に、奴隷から最強グラディエーターに這い上がったケルト騎馬民族最後の生き残りマイロ(キット・ハリントン)と町の有力者の娘カッシア(エミリー・ブラウニング)との身分違いの愛を壮大なスケールで描いた歴史スペクタクルロマン。最新VFXを駆使した圧倒的な3D映像が観る者の度肝を抜く。
イギリス北部、遺跡発掘場のそばで育ち、古代ローマ文明、とくにポンペイのエピソードに子供の頃から興味を持っていたというアンダーソン監督は、「(火山の犠牲者たちの姿を復元した)石膏像を見るたびに、どういう気持ちで死の瞬間を迎えたのか、苦悶する彼らの姿が頭から離れなかった」と唇をかみしめ、その思いが映画化への原動力になったと振り返る。
物語の着想や劇中に登場するキャラクターも石膏像からインスピレーションを得たというアンダーソン監督は、「男女が見つめ合っている像からマイロ(キット)とカッシア(エミリー)を、恐怖に身を縮めている像から二人の恋を妨害する姑息な元老院議員コルヴス(キーファー・サザーランド)をイメージした。フィクションの部分は石膏像から多くのヒントを得たね」と明かした。
また、3D映画と言えばアンダーソン監督の代名詞だが、その映像効果へのこだわりは並々ならぬものがあるようだ。「3Dに関しては『バイオハザード』シリーズを通して6年前から挑戦している。実はジェームズ・キャメロン監督の『アバター』よりも早く取り組んでいたんだ」と胸を張る。