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日本一忙しい映画監督・三池崇史「戸惑い思い悩む」 映画製作の意外なスタンスを告白

映画

 海外での三池監督の知名度を高めたのは、海外サイトで行わるホラー映画ランキングで毎回上位にランクインする、ホラー映画『オーディション』(00)だろう。ロッテルダム国際映画祭で上映された当時は「日本でもほとんど知られていないような映画だったので、一人戸惑いながら上映されている会場に向かった」というが「観客も批評家たちも楽しんでいる姿に驚いた。会場からの『いいぞ、面白い、お前もっとやれ』みたいな空気を感じた」とその予想外のリアクションに嬉しい驚き。

 この作品を通して「Vシネマであろうが映画であろうが、フィールドは関係ないと思った。問題なのは、面白いか面白くないかだけ。その感覚を体感することができた」と三池監督自身にとっても、特別な位置付けになっているよう。なお海外では未だに『オーディション』のDVDが発売され続け、そのたびに海外からのインタビュー取材が舞い込むらしい。

 この時の熱狂を再び体感したい。そんな思いが、三池監督を映画作りに没頭させているのかもしれない。「僕の映画は映画祭というお祭りの中の、更なる余興。コンペに出品されても、誰も受賞するとは思っていないし、海外の観客はどれだけ批評家やマスコミに叩かれる作品を僕が作ったかを見に来る。その大盛り上がりの雰囲気が楽しくて仕方がない」と笑う。『喰女』以降も待機作品は目白押し。瞬きをしている暇はなさそうだ。

 映画『喰女 -クイメ-』は8月23日より、全国公開。

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