『泣く男』イ・ジョンボム監督、チャン・ドンゴン&仲村トオルとの意外な秘話を告白

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ウォンビンの主演作『アジョシ』がヒットしたイ・ジョンボム監督が、チャン・ドンゴンを主人公に迎えた最新作『泣く男』のプロモーションのため来日。本作の製作秘話や自身に影響を与えた映画人などを語ってくれた。
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『泣く男』でチャン・ドンゴンが演じたのは、幼少時にアメリカで捨てられ殺し屋になった孤独な男ゴン。ミッション遂行中に誤って女の子を殺してしまい贖罪の意識に悩まされるが、今度は残された母親モギョンを消すように命じられ、非情な組織に対して戦いを挑むことを決意する。
「『アジョシ』のヒットにより一番変わったのは、予算も潤沢になり、撮りたい作品が撮れるようになったことです。持ち込まれる企画はアクションばかりになりましたが(笑)」と語るイ・ジョンボム監督。「他のジャンルの作品も撮りたいのですが、女優さんが怖くて、男女間の恋愛表現を描く自信がありません。『アジョシ』のウォンビンさんが妻を抱きしめるシーンの撮影は、助監督に頼んで撮ってもらったほどです」と、意外な一面も。今後もアクション映画一筋となりそうな予感は、ファンにとっては吉報かもしれない。
本作は、当初からチャン・ドンゴンの起用を前提にスタートした。「チャン・ドンゴンさんは今回のゴン役に最適なので、シナリオの執筆段階からあて書きをしていました。主人公として、この映画のシナリオを受け取った唯一の俳優さんです。ゴンの役には、油の乗りきった年齢で私生活でも子供がいる人にお願いしたいと考えていましたが、チャン・ドンゴンさんはまさにピッタリでした」。加えて、チャン・ドンゴンとイ・ジョンボム監督は同じ大学出身。「チャン・ドンゴンさんは演劇専攻で、私は映像専攻。在学当時、既にチャン・ドンゴンさんは大スターでしたが、キャンパスでは後輩たちと気さくにバスケットボールをしていて、そんな姿を『あっ、チャン・ドンゴンだ!』と思いながら見ていました(笑)」と、ドンゴンとの因縁浅からぬ仲も明かしてくれた。