チャン・ドンゴンの涙はなぜ心を打たれるのか… 今どきの“泣き男子事情”に迫る

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チャン・ドンゴン×イ・ジョンボム監督の『泣く男』が公開され、アクションで高い満足度を得ている本作だが、一方、チャン・ドンゴン演じる一匹狼の殺し屋・ゴンのあるシーンで“人知れず慟哭する姿”もいま大きな話題を呼んでいる。なぜ、男の涙に心を打たれるのか、今どきのグッとくる“泣き男子”事情に迫ってみた。
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『泣く男』鑑賞後にアンケートを行うと、平均衝撃度・平均アクションスケール度はいずれも90%を超え、衝撃度は4人に1人が、アクションスケール度では3人に1人が100%~120%と、本作のアクションは高い評価を収めている。
その一方で「胸をグッと掴まれた」という映画業界人が続出しているのが“泣きシーン”。幼い頃、母親に砂漠に置き去りにされ、その悲しい過去を胸に封印した孤独な殺し屋・ゴンが人知れず涙を流す場面である。様々な苦難や重圧を乗り越えた男子が思わず涙する姿は心を打たれ、時に感動を与える。
一昔前までは男が人前で泣くのはカッコ悪いとされていたが、アンケートでも「男が泣くのはアリ」と答えた人が92%を超え、時代が変わったことがわかる。涙活でお馴染みの涙ソムリエ・嵯峨崇司氏は、現代の“泣き男子事情”をこう分析した。
「我慢することや強がることが美徳とされていた昔とは違い、素直になることが本当の男らしさ、弱さを認めることが真の強さなのだ、と気付いた時代なのだと思います。そしても、涙を見せるということは、愛する人であれ憧れの人であれ、その人の心に触れられる絶好の機会なのだと思います」。
嵯峨氏は、人間にしか備わっていない“感動の涙”を神様の贈り物だという。人恋しくなるこの季節、『泣く男』の男の涙に感動するのもいいかもしれない。
『泣く男』は、新宿バルト9、丸の内TOEIほかで公開中。