新井浩文「ダメな仕事したら次がない」「恋愛は思い通りにいかない」、赤裸々に告白
映画
こうした信念がスクリーンを通して観客に伝わるからこそ、新井が演じる人物に多くの人が感情移入していくのだろう。本作でも、登場人物たちが“思い通りにならない現状”にもがき苦しんでいる姿が、痛いほど伝わってくる。しかし、実際の新井は「思い通りにならないのは自分の力不足。自分が変われば現状はどうにかなると思う」と持論を展開。さらに「この仕事をはじめて15年ぐらいになりますが、今のところ俳優人生は思い通りにいっている実感はあります」と語った。
一方で「恋愛に関しては思い通りにいかないことは多々あります。こればっかりは自分が変わってもしょうがないし、相手に好かれないといけないですからね」とぶっちゃける。謙遜しているのかと勘ぐってみると「いやいや全然モテないですから。モテる男っていうのは、自分から口説かなくても相手から来る人ですよ。うちなんか全部口説いてますから。当然何回も失敗しているし」と苦笑い。
「この仕事を始めてから、基本的に自分の行動は、全部仕事のためにやっている」。その中で感じたことは「結局は人柄。普段の生き方がすごく出る仕事」だと言う。「人間演じるのに、人間を知らないと何もできない」。そんな新井が「おこがましい言い方かもしれませんが、観た人の人生が変わるぐらいの作品になっています」と力強く語る本作。ぜひ劇場へ足を運んで鑑賞してほしい力作だ。（取材・文・写真：才谷りょう）
映画『百円の恋』は12月20日よりテアトル新宿ほかにて公開。全国順次公開。
ヘアメイク：遠山美和子（THYMON Inc.）
MIWAKO TOHYAMA（THYMON Inc.）／ miwako tohyama（THYMON Inc.）
スタイリスト：林道雄
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