大河『花燃ゆ』主演・井上真央、「戦う男性は素敵」幕末志士の魅力を語る
そして、文のみならず、幕末の志士たちに大きな影響を与えた兄の松陰については、「あのカリスマ性は何なのでしょうか。孟子や孔子の言葉を引用して学ぶということを中心にやってきた教育者の松陰が、今でも人の心に届いたり残ったりするのは何故なのか、なんでだろうと思いながら撮影しています(笑)」と吐露。
さらに、「やはり誰かのために、何かのために戦う男性は素敵ですよね。自分を犠牲にしてまで戦おうとする男性を、そばにいた女性たちは支えてあげたいと思ったんじゃないでしょうか」と、今も昔も人気が高い幕末の志士たちの魅力について語り、「私の中では過激な人たちというイメージがあったんですけど、文の目線から家族を描くことで、松陰の人間的な魅力や温かさが出ていると撮影しながら感じています」と感想を語った。
大河ドラマの撮影はこの先もまだまだ続く。「久坂との短い夫婦生活や、奥に入る際にどんな決断をしたのか。奥に入ってからは守り役として藩士たちにおにぎりを出すのとは違った守り方をしたと思いますし、年を重ねて兄や夫の死を経験したうえでどういった女性になったのか。最後には鹿鳴館にも行くのですが、着物やかつらをつけているのが、洋装に変わり髪型を変えるなんて、今では想像もつきません。変革の時代を自分自身が経験できるというのは楽しみです」と目を輝かせていた。
最後に、日本の歴史上の人物を演じるにあたり井上は、「実は(日本史が)苦手で世界史を専攻していました(笑)」と暴露。「この時代が好きな方が結構いらっしゃって、熱く語られるたびに心の中で“なるほど、そうなんだ!”って思いながら勉強しています」と笑顔で明かした。(取材・文:風間直人)
大河ドラマ『花燃ゆ』はNHK総合ほかにて、2015年1月4日より毎週日曜20時より放送。