能年玲奈『あまちゃん』撮影で学んだ金言とは? 2015年はアクションにも意欲

「凄くドキドキしています。私自身にとっても久々のコメディ作品なので嬉しくて。お祭りにしたいですね」と差し迫る公開初日への期待を膨らませるのは、女優の能年玲奈。漫画家・東村アキコによる大ヒットコミックを映画化した『海月姫』のヒロイン・倉下月海(くらしたつきみ)を、太い三つ編みヘアーに白目も交えて熱演している。
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イラストレーターを志す冴えないクラゲ・オタク女子の月海は、同じく冴えないオタク女子たちと“尼~ず”として、男子禁制のボロアパート・天水館に住んでいた。ところがそんな彼女たちの住処であり心のよりどころである天水館に、取り壊しの危機が迫る。
コメディ好きというだけに、能年の原作コミックへのリスペクトはかなりのモノ。当初、月海のヘアスタイルにはショートカットの案が出ていたそうだが「原作を読んで、お団子みたいなぶっとい三つ編みは役にとって重要だと思って『三つ編みにしましょう』とこだわりました」と原作のままの姿に。さらに破天荒な東村ワールドを再現するべく「誇張の動作を意識して、喋り方や体の表現をオーバーにすることを心がけました。“石化”する時に原作では白目を向いていたので、そこも絶対同じにしたかった」と原作のトレースを徹底した。
ダサいメガネ、イモ系ジャージ、化粧率0%の容姿にオタク気質。素の能年とは180度違いすぎるキャラのように思うが「月海ちゃんの集中力に共感しましたね。私も集中しないと何もできないタイプなので、その共感点から役柄を広げていきました」と、ことクラゲという趣味嗜好に対しては尋常ならざる執着をみせる月海の姿に自らを寄せていった。