『スター・ウォーズ』最新作、ヒロイン主役の背景に「女性が活躍できる先駆者に」
超大作のヒロインという責任からか緊張もあったというデイジー。その緊張をほぐしたのは「お母さんのような存在だった」というケネディ氏からのアドバイスだ。ケネディ氏は「ナーバスになってしまうことがあったら、スローダウンして、ちゃんと呼吸をしなさいというアドバイスをしたんです。デイジーは未知の世界に飛び込んだわけだから、困惑する部分もあるでしょう。そんなときは、本能を信じなさいと伝えました」。
ナーバスになるのも無理はない。何しろスター・ウォーズの現場であり、今作はマーク・ハミルやハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーといった伝説的な旧キャストも登場する。彼らと新キャストとの共演も見どころの一つだ。「旧キャストもあまり会っているわけではないから、今回は久しぶりに家族が集った感じ。良い雰囲気でしたね。新キャストにとって、旧キャストは尊敬できる先生みたいな存在です。そういえば、新キャストの年齢は、ちょうど旧キャストが昔のスター・ウォーズに出ていたときと同じくらいですね」と話すケネディ氏。
シリーズ第一作から数えると、38年が経っているスター・ウォーズシリーズ。7作目となる本作だが、これまでの作品をすべて見なくても十分楽しめるとケネディ氏は言う。「スター・ウォーズシリーズは、必ずしもすべてに答えをくれるわけではなく、お客さんに想像する余地を残しています。どのエピソードからでも楽しめるようにできているので、年齢関係なく見てほしいですね。特に、あらゆる女性が見て力づけられる作品になっていると思いますよ」。
新ヒロインの存在や旧キャストの登場など、少しずつ全貌が明らかになってきた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。12月18日、いよいよ神話が再始動する。(取材・文・写真:山田井ユウキ)