鈴木亮平「僕はすごく不器用」 変幻自在の俳優が人一倍努力するワケ

映画『HK/変態仮面』で極限の肉体美にパンティーを被ったヒーローを演じたかと思えば、連続テレビ小説『花子とアン』では、花子の夫として誠実な人柄を好演するなど変幻自在ぶりが話題の俳優・鈴木亮平。そんな鈴木の最新作が『予告犯』だ。本作で「いっぱつでかいことをしてやる」と野望を抱く男・カンサイを演じた彼に、自身の持つ“野望”や共演した生田斗真らの話を聞いた。
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現在放送中のドラマ『天皇の料理番』でも20キロの減量で撮影に臨んだことが大きく報じられるなど、役柄に向き合うストイックさや、レンジの広さが鈴木の俳優としての印象だが「僕はすごく不器用なタイプなので、役柄に向き合う時間は人より費やすようにしています」とアプローチ方法を述べる。
その理由を「俳優デビューしたのが23歳と、同年代の役者さんより遅いんです。だから人一倍努力しないとダメだという危機感があります」と鈴木は説明する。しかし現場は水物。“役柄に向き合う時間を費やす=役作りにかける時間”ではなく「状況や役柄に応じて『あえて準備をしない』という選択をする場合もあります」とクレバーな一面をのぞかせる。
本作で鈴木が演じたカンサイは、関西出身でお調子者。今回のアプローチ方法は「僕も関西人ですし、調子乗りなところ、陰と陽で言えば、陽の雰囲気だけれど、ちょっと暗いところも持っていて、周囲に対して気を使い、困っている人を見ると放っておけない……きっと僕と同じA型ですよ彼は(笑)」と自らの素の部分を活かせるキャラクターだと判断した。
そんなカンサイの抱く野望は「いっぱつでかいことをしてやる」だ。「男はみんな思っていることじゃないですかね。自己顕示欲って…。僕もせっかくこの世に生まれてきたからには、誰にも知られずに死んでいくのは寂しい。生きたぞっていう証を残したいという気持ちは持っていましたし、今でも持っていますよ」とカンサイに共感できる部分があるという。