藤原竜也「今後はいい人ばかりをやろうかな」 有村架純に学び、言葉は“口に出す”

関連 :
三部けい原作のミステリー漫画を実写映画化した『僕だけがいない街』で藤原竜也と有村架純が初共演を果たした。「楽しくて幸せな現場だった」という藤原に対し、「いつも自然体で緊張しなかった」という有村。俳優としてお互いを称え合いながらも、まるで仲のいい兄妹のように打ち解け合った二人が、作品への思い、撮影の舞台裏などを語った。
【関連】「有村架純」フォトギャラリー
本作は、“リバイバル(時間が巻き戻る)”という不思議な現象に襲われる主人公・藤沼悟(藤原)が、母親殺害事件の容疑者として追われる身となった現在(2006年)と、連続誘拐殺人事件で同級生が殺された過去(1998年)を行き来しながら、その真相を追求していくミステリードラマ。
読む手が止まらないスリリングな展開と子供時代の温かさに惚れ込み出演を快諾したという藤原と有村。今回初共演となる二人だが、藤原は「本人は意識していないと思いますが、周囲をなごませるホンワカした雰囲気に癒されて、僕もスタッフも“架純ちゃんがいるからがんばろう!”っていう気にさせられた」と目を細める。
一方、藤原に対して有村は、「撮影に入る前は、役に対して凄くストイックなイメージがあったんですが、実際はナチュラルにスーッと現場に入ってきて、“今日も暑いねぇ”みたいな乗りだったので、一気に緊張がほぐれました」とニッコリ。「でも、本番の声が掛かると全然違うんです。オンオフの切り替えがすごいです」と尊敬の眼差しだ。
今回、藤原が演じている悟は、現在と過去を行き来しながら、殺人事件の謎を解くとともに、人生を諦めかけている自分と真摯に向き合うという難役。「確かに、自分の内面的な言葉をモノローグで語ることが多い役でしたが、心に残るセリフやシーンもたくさんありました。特に母親への思いですよね。“ここに居てくれて本当よかった”という思い…。いつの時代も母親の存在は大きいもの」と振り返る。