“イメージを打ち崩す”竜星涼、「中途半端なことはしなかった」熱い俳優魂

俳優・竜星涼が、主演最新作『シマウマ』で狂気と血にまみれた全く新しい表情を見せた。原作は、激しい暴力と性描写から「絶対に読んではいけない漫画」と評判になった人気コミック。正統派イケメン俳優としてのイメージを打ち崩すような作品となったが、竜星は「こういう作品をやりたかった!」とワクワクした思いで臨んだという。彼の熱き俳優魂と、残虐シーンの撮影秘話に迫った。
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他者に受けた屈辱などをありとあらゆる方法を用いて昇華させる“回収屋”の世界へ足を踏み入れる主人公を通して、現代社会の暗部に強烈に切り込んだ本作。ヤバすぎるコミックの映画化にあたり、台本を受け取った竜星は「活字だけでもパンチが強かった」とその衝撃度を述懐。
「でもこのご時世、こういう作品を映画にしようというのはあまりないこと。面白いと思ったし、プロデューサー陣、すごいなと!挑戦だし、僕もそのお祭りに乗っかりたいと思った」と映画界の限界に挑戦する製作者の心意気に惚れ込み、「自分にとってもイメージを変えるいいチャンスだと思った。ありがたかった」と、自身への挑戦としても胸の高鳴りを感じたという。
『獣電戦隊キョウリュウジャー』で幅広い人気を獲得し、『orange‐オレンジ‐』でのさわやかな好演も記憶に新しい。ダークな主人公・ドラとして、自身のイメージを壊すことに抵抗はなかっただろうか?すると「全くないですね」とキッパリ。「“こういう役もやれるんだ”と、いい意味でイメージを裏切っていければいいと思っていて。それに自分の仕事ってある意味、架け橋でもあると思うんです。こういうジャンルに興味がなかったけれど、僕が出ているから観に行くという人もいるかもしれない。それで新しい世界を知ってもらえたらうれしいし、あのときの竜星は好きだけれど、このときは嫌い。そう思ってもらっていいと思う」と役者魂を見せつける。