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“イメージを打ち崩す”竜星涼、「中途半端なことはしなかった」熱い俳優魂

映画

 残虐シーンを交えながら、回収屋の仕事を映し出す。「中途半端なことはしなかった。万人受けするストーリーではないかもしれないけれど、わかりやすく、お客さん目線に寄っていくこともしていない。賛否両論分かれるとは思いますが、それこそが映画だし、そういう映画がないとつまらない」と達成感もたっぷり。「漫画の残虐シーンも再現しているし、強いパンチの連続で飽きることなく観られる」と自信をのぞかせる。

 「クランクアップは血だらけで迎えて。こういう経験もなかなかない」と血のりたっぷりの現場を楽しそうに振り返る。指をボキリと折ったり、人体着火、水責めなど壮絶なシーンが続くが、「今まででナンバーワンといっていいくらい楽しかった」というのが、福士誠治演じる網川との共演シーン。「僕の手にフォークをぶっ刺されるシーンなんですが、撮影前に誠治さんから“俺が殴ったりするから、受けて。できるでしょ?”ってそれだけをいわれて。“プレッシャー!”と思って(笑)!普通、アクションは段取りをやってからやるもの。でもそれも僕を信頼してくれたからこそだと思いうれしかった」。

 実際に撮影が始まると「どう来るかわからなかった」そうで、「ものすごくリアルなシーンになって。誠治さんは本当にうまいので、カメラのアングルも理解していいところにパンチが入ってくる。でもたまに、“蹴ってきた!”なんて思わぬこともあって」と迫力のアクションが展開。「忘れられないくらい、本当に楽しかった。殴られる美学、やられる美学を経験することができました」と目を輝かせる。

 さらに「今の自分より、1年前の自分は尖っていたかもしれない。不器用だけれどがむしゃらで、初々しい表情というのはあのときだからこそ出せたもの」とその瞬間にしか見せられない顔を映し出した映画だと自負。変化を恐れない俳優・竜星涼の大胆なチャレンジをぜひスクリーンで確認してほしい。(取材・文・写真:成田おり枝)

 『シマウマ』は5月21日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

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