玉木宏、これまでの役者人生「変人役多かった」 今後は脇役にも意欲見せる
そんな玉木が最近ハマっているものはベビーカステラ。「大阪で気に入っている店があって(※朝ドラ『あさが来た』の収録場所が大阪だった)。差し入れがてら買って、自分が一番食べていました(笑)。都内でもタイミングが合えば買いに行っています」と告白。ハマった理由を問われると「シンプルで優しい味で、何だかホッとするから。チョコレート味、プレーン味、チーズ味。何でも好き」と話して顔をほころばせた。
今回の御手洗役は、原作者の島田が大河ドラマ『篤姫』で坂本龍馬を演じる玉木を観て「この人しかいない」と惚れ込んで実現した。いわば唯一無二の存在として役に選ばれる、役者冥利に尽きる現状について玉木は「俳優ならオーディションに落ちまくる時期は誰もが経験します。それでも諦めずに続けていれば、運やタイミングも含め、適材適所の役に選んでもらえる時がいつの日かきっと来ます」という。「今回のように自分の意図していないところで物事が動くこともあります。だから何がどうつながり、活きてくるか分かりません。一つひとつの作品に全力でぶつかってきた結果、知らず知らずのうちにその経験や苦労の積み重ねが僕を助けてくれていますね」。
今年1月、36歳を迎えて30代もいよいよ後半。今後は「もっと脇役も経験してみたいです。脇役は主役のキャラクター設定に比べて歯抜け状態になることも少なくなく、その間を俳優が考えて埋めなければなりません。役と向き合う作業が想像以上に多くて大変なんです」と話し、新境地の開拓に余念がない様子を見せた。(取材・文・写真:サクライコウジ)
映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』は、6月4日より全国ロードショー。