大野拓朗、「後悔せず、限界を決めない」芝居に全力投球

『セーラー服と機関銃 -卒業-』や『高台家の人々』、『とと姉ちゃん』など話題作への出演が続く大野拓朗。現在27歳の若手俳優は、青春ホラー映画『ホーンテッド・キャンパス』で、“(幽霊が)見える人”を演じている。爽やかな笑顔がまぶしい旬の俳優に、怪奇現象が起こったという現場でのエピソードや、自身が演じたキャラクターなどについて話を聞いた。
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本作は、怖がりなのに幽霊が視えてしまう八神森司(中山優馬)が、後輩の灘こよみ(島崎遥香)を追いかけて入部した「オカルト研究会」で、大学内で起こる怪奇現象の謎に挑む青春オカルトミステリー。大野は、「オカ研」の中で“(幽霊が)見える人”として頼られる青年・黒沼泉水を演じる。本作でホラー映画初出演となった大野は、茨城や栃木で夏前に行われた撮影で、いくつかの怪奇現象が起こったと話す。
心霊体験をしたのは、島崎遥香と高橋メアリー・ジュン。島崎は、部屋に不穏な空気を感じ取って女性マネージャーの部屋で寝たところ、誰もいないはずの元の部屋から、トイレが流れる音や壁を叩く音を聞いたそう。一方、角部屋に泊まった高橋は、廊下の方から一晩中「あ゛~」という気味の悪い声が聞こえて、一睡もできなかったとのこと。その後に調べたところ、宿泊したホテルは“いわく付き”だったとのこと。
別撮影で同地には泊らなかった大野だが、自身の撮影現場で奇妙なできごとを体験。安井謙太郎とシリアスなシーンを撮影中、カメラが回り始めると、どこからかラジオの音が聞こえてきたのだという。「何か聞こえるな、くらいの感じ。空耳かなと思ったら、マイクもちゃんと拾うくらいの音で。もう一回撮影が始まったら、また流れてくるんです。4回目くらいでやっとなくなった。本番の時だけ聞こえるんです」と楽しそうに振り返る大野。幽霊などには恐怖心ではなく好奇心を抱いてしまうのだという。昔、金縛りになった際も、周囲に何かいまいかと目を動かし、足元に着物を着た子供が見えた時には「見れた~!やったー!」とその状況を楽しんでしまったとか。