O・キュリレンコ、名匠監督との仕事は「すばらしい経験」 撮影中は間近で観察?

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亡くなった恋人から、優しさとユーモアにあふれた手紙やメール、贈り物が届き続ける。著名な天文学者だった恋人が仕掛ける“謎”を解き明かしたとき、極上のミステリーは切ない愛へと変わる…。『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』『鑑定士と顔のない依頼人』、作品によって様々な顔を魅せる名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督の新作『ある天文学者の恋文』が公開となる。今回、本作がトルナトーレ作品に初出演であり、恋人が仕掛けた“謎”を追う主人公エイミーを切なく、そして強く賢い女性として演じたオルガ・キュリレンコに話しを聞いた。
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「彼(トルナトーレ監督)の映画が大好きだったので、そこで主役を演じられるなんて本当に素敵でした」と、振り返ったキュリレンコ。トルナトーレ監督を「愉快な人で直観力のある監督」と言い、「撮影現場で仕事をする彼の姿を観察できるのもすばらしい経験でした」と語る。名匠の姿を間近で見ることで、多くのものを得ることができたようだ。
『ある天文学者の恋文』は、一人の天文学者が恋人に遺した“謎”をめぐるミステリー。物語は、天文学者であり恋人のエド(ジェレミー・アイアンズ)の訃報を知り、悲しみに暮れる主人公エイミーの姿から始まる。だが、エイミーの元には、この世にはいないはずのエドから手紙や贈り物が届き続ける。なぜ、メッセージは届き続けるのか、どこに導こうとしているのか。エイミーは、死んだはずの恋人が仕掛ける謎を追い求める…。
ミステリーから始まり、その謎を解き明かす最後には“愛の物語”として生まれ変わるという2つの要素が込められている本作。キュリレンコは「トルナトーレ監督はふたつと無い物語を考え出したと思う。独特な、そして最も重要なことだけれど、よく練られた話よ」と賛辞を贈る。脚本を読み、とても驚いたというキュリレンコ。なぜなら「話の前提はとても気が利いていて観る人を惹きつけるし、主題は興味深い。それに、物語と、死んでしまってから数百万年後に私たちに見える星の一生が対応しているところがとても気に入ったから」とのこと。