僕の枕詞は「TEAM NACSの戸次重幸」、“個”の俳優とは思っていない
この秋、『永い言い訳』(公開中)、本作(11月3日公開)、『疾風ロンド』(11月26日公開)、そして『一週間フレンズ。』(2017年2月18日公開)と立て続けに出演映画が公開され、ドラマ『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断』もスタート。今年は一人の俳優としてさらに進化した感があるが、戸次本人は「たまたま公開や放送が重なっただけ。僕の中では出演作が連発している、という感覚はないですね。これまでと全く変わらないです」と謙遜する。
ただ、TEAM NACSの名がかなり浸透してきたことは実感しているようで、自分も含めたメンバー(森崎博之、安田顕、大泉洋、音尾琢真)の活躍は、「本当に嬉しい」と、言葉にも心がこもる。「今、それぞれが忙し過ぎて、TEAM NACSの舞台公演が3年に1回くらいになっているけれど、凄く楽しみにしているファンもたくさんいるので、2年に1度、あるいは、できるタイミングの時にサッと集まれる、そんなスタンスに戻したい」と思いを馳せる。
TEAM NACSは今年で結成20周年。ファンへの感謝を込めた記念イベントも企画されているそうだが、今、改めてこのチームに対する思いとは?「僕は“個”の俳優でやっていると思ったことが一度もなくて、いつも『TEAM NACS』の一員という感覚でやっています。今後も記事で紹介していただくときは、僕の枕詞として、『TEAM NACSの戸次重幸』と書いてくれると嬉しいですね」。
今も昔も変わらぬチーム愛、そして先日、妻で女優の市川由衣との間に待望の第一子が生まれ、家族愛にも恵まれた戸次。今後のさらなる飛躍に期待したい。(取材・文・写真:坂田正樹)
映画『ぼくのおじさん』は、11月3日より全国ロードショー。