坂口健太郎、話題作に続々出演するも「まだスタート前」 自分の“思い”を大事に邁進

坂口健太郎の快進撃が止まらない。学生やOLたちから熱烈な支持を受ける一方、連続テレビ小説『とと姉ちゃん』では、ヒロインを支える青年を演じ、中高年層のハートにまでも火をつけた。熱視線について、本人は特に意識するでもなく、「鈍感って言われますけど…(笑)、僕はそんなことないと思うんだけどなあ」とひょうひょうとしてみせる。今時の格好いいだけじゃない、その場の空気を坂口ワールドに染めてしまえる彼に、役者として乗っている今の心境を直撃した。
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坂口の最新作は、杏が主演を務めた映画『オケ老人!』。老人ばかりが集う下手くそなアマチュアオーケストラ集団の指揮を務めることになった主人公・千鶴(杏)の奮闘を、コミカルに描いてゆく物語だ。坂口は、千鶴が想いを寄せる料理上手で家事が大好き、優しいけどどこか本音がつかめない男の子・坂下くんを等身大で伸び伸びと好演した。「坂下くんは自分とは全然違う」とする坂口だが、唯一、人との距離の取り方については「似ているかも」と思いを馳せる。
千鶴は坂下くんにわかりやすく想いを寄せるのだが、受け手の坂下くんは「近いんだけど近くない、寄り添ってくれてはいるんだけど、肩を寄せ合うほどの距離の人ではない」という心の内が最後までわからぬ絶妙な距離感を保ち続ける。坂口自身も、人との距離に関しては普段から気を配っているそうで、「よく『坂口って割と誰とでも大丈夫だよね』と言われたりもするけど、何となくその場のノリに合わせたり、空気を読むのが癖になっていて。でも、いざ相手に一歩踏み入ってこようとされると、壁を作っちゃうんです。僕がずるいのは、壁があるって相手に思わせずに、ぬる~っとかわすところかな」と自己分析。本人的にはあくまでも無意識の行為なのだが、ひとえにコミュニケーション能力が高いからできる芸当にほかならない。