『幸せなひとりぼっち』監督、原作本を投げ捨てる!? ベストセラー小説との対決秘話
北欧スウェーデンでは、国民の5人に1人が鑑賞し、あの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抑え、興行成績1位にランクインしたヒューマンドラマ『幸せなひとりぼっち』。今回、本作の監督・脚本を手掛け、これまでのキャリアの中で日本公開が自身初となるハンネス・ホルム監督が初来日を果たした。ユーモアとウィットに富み、身振り手振りを交えて本作の魅力を語るホルム監督に、同作について話しを聞いた。
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『幸せなひとりぼっち』は、今や世界的人気作家となったフレドリック・バックマンが、自身の父親をモデルに描いたデビュー小説が原作。不器用な生き方ゆえに、何かと周囲から煙たがられてしまう主人公の中年男性・オーヴェと、隣家に引っ越してきたにぎやかな4人家族の交流を軸に、“誰かと共に生きていくことの意味”“周りの人たちと支え合う大切さ”を温かくユーモラスに描く。
これまでにも多くの作品を手掛けてきたホルム監督。それらはすべてオリジナル作品であり、今回のように原作があり、しかも200万部突破のベストセラー小説を手掛けるのは本作が初めて。「みんなが、(僕を)心配していたよ」と、制作当初を振り返ったホルム監督。自身も多少の不安や心配はあったようだが、まずは「その“心配”をどのように取り除くかを考えました」と明かす。
その結果、“原作を忠実に再現にするのはやめよう”という考えに至ったと言い、「原作のストーリーを盗むような気持ちで、自分の中で消化し、一度、原作は忘れて脚本を作ってみようと思った」と話すやいなや、目の前に置かれていた原作小説を手に掴み、突如床に投げ捨てる。そしてすぐさま拾いに行き、「自分が気に入った本を人に教える時は、自分の言葉で伝えますよね?そんなイメージです」とニッコリと微笑んだ。
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