『幸せなひとりぼっち』監督、原作本を投げ捨てる!? ベストセラー小説との対決秘話
映画
人気小説の映画化であるからこそ、日本同様、スウェーデンもご多分に漏れず、誰が主人公・オーヴェを演じるのかに注目が集まった。「制作会社、原作者含め様々な思いがありましたね」と、回顧したホルム監督。だが、監督の中ではすでに本作で実際にオーヴェを演じた演技派俳優ロルフ・ラスゴードが頭にあったようで「脚本を書いているときから、ロルフを想像して当て書きしていた」とのこと。制作会社の手前、オーヴェ役のオーディションもしていたというが、「僕の中ではロルフに決まっていた。なので、事前にロルフには連絡をしていたんです」と言い、いたずらを企む少年のようにニヤっと笑った。
本作について「スウェーデンらしい内容だと思う」と語ったホルム監督。「頑固で意地悪なおじさんの話は、どこの国でも共通ですよね」と話す優しげな口ぶりに、本作が自国スウェーデンだけでなく、ドイツ、ノルウェー、韓国でヒットを飛ばし、世界17ヵ国で公開するまでに至った理由が垣間見えた気がした。（取材・文・写真：ほりかごさおり）
『幸せなひとりぼっち』は、12月17日より全国順次公開。
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