『キングコング』監督、「自分の好きなものは全て日本が発祥!」

昨年『シン・ゴジラ』の大ヒットに沸いた日本映画界だが、2017年、ハリウッドからとてつもない怪獣映画『キングコング:髑髏島の巨神』がやってきた。メガホンをとったのは32歳のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督。写真を見ても分かるとおり、ビジュアルも強烈だが、自身が「オタク」と発言するほどの日本文化への愛も半端ない。「自分の好きなものは全て日本が発祥」と語るロバーツ監督に話を聞いた。
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ギャレス・エドワーズ監督がメガホンをとった『GODZILLA ゴジラ』に次ぐ「モンスター・バーズ」シリーズ第2弾として製作された本作。こだわり抜いた映像はもちろん、随所に日本カルチャーへのオマージュを思わせるセリフや演出も見られ、いかにロバーツ監督が日本という国に特別な感情を持っているかが伺える。
「生まれた国と時代を間違えたかもしれません」と笑顔で語ったロバーツ監督は「日本への入り口は任天堂ですね」とルーツを語る。「ゲームボーイを持ち歩いていましたし、ファミコンは最高にクールな遊び道具でした。『スーパーマリオ(ブラザーズ)』や『ゼルダの伝説』をやっていました。普通10代は女の子とお付き合いしたりするわけですが、僕らはそういうことをせず、アニメとマンガと日本の食文化に没頭する日々だったんです」。
さらに「日本映画への入り口は『ゴジラ』です。ただ僕が見たのはアメリカで編集されたものだったので、オリジナルの『ゴジラ』とは違うもののようですが……。その後は黒澤明監督や小津安二郎監督、三池崇史監督など、日本映画には発見があります。そのあともいろいろと探しています。僕はオタクなので、古い映画が大好きですが日本映画は最高だと思います。ただ、黒澤監督のような立派な映画を作れる自信はとうていないですけれどね」と笑顔で語っていた。