玉城裕規&中村龍介、互いをリスペクト 『メサイア』は「役者人生と共に歩んだ作品」

関連 :
ドラマCDからスタートし、舞台、連続ドラマとメディアミックスする大人気シリーズ『メサイア』がついに『メサイア外伝 ―極夜 Polar night―』として映画となった。主人公は、実写オリジナルキャラクターであり、『メサイア』シリーズの影の立役者といっても過言ではない、玉城裕規演じる周康哉と中村龍介演じる三栖公俊。玉城、中村ともに自身らを主人公として描かれたことに「意外でした」と口を揃えた本作。シリーズを通して初めて主役として、中央に立つ玉城と中村に話しを聞いた。
【関連】玉城裕規&中村龍介フォトギャラリー
本作は、2013年に上演された舞台『メサイア ―銅ノ章―』から登場する周と三栖に焦点を当て制作された『メサイア』シリーズの劇場版。映画『メサイア ―深紅ノ章―』(15)で描かれたストーリーを引き継ぎ、かつて反政府組織「評議会」で数々のテロ行為に手を染めてきた三栖と周の“最後の物語”であり、“究極の平等”の実現へと向かう「始まりの物語」でもある。
「僕らは今まで、光が当たっていないところで、いかに(観客に)こちらを観てもらうかということをやってきていたので…。意外でした」と、本作に対する胸の内を明かした中村。自身らが主人公…という話しを訊いたときは驚いたようだ。一方、「今までの作品の延長線上なだけです」と一見クールな返答の玉城。だが「やることは変わらないですが、単純に嬉しかったですね」と続け、喜びを口にした。
『メサイア』シリーズへの出演は、同作で中村が9作、玉城が8作目となる。中村は「役者と役柄が共に成長をしていく作品だったなと思いました。三栖が老けたなって思うということは、“中村龍介”も老けたなということだと思っています(笑)。考え方が大人になったなと思うということは、僕の考え方も変わったのだと思います。僕や玉ちゃんは、役者歴の中の半分以上はこの『メサイア』シリーズが占めていると思うので、役者人生と共にを歩んできた作品だと思っています」。
“役者人生と共に成長にしてきた”と語った中村だが、1作違いで常に中村の横を歩いてきた玉城は「今回、この作品に出演して、初めて『メサイア』という作品を振り返ってみたんです」と述懐する。振り返ってみて、改めて感じたことは「こんなにも多くのキャストやスタッフたちと一緒にいたんだな…ということ」と感慨深い様子。「意識はしていなかったのですが、自然と自分の中に存在していた作品だったのだなと思いました」と話し目を細めた。