吉岡里帆の果てない俳優への想い「もっともっと能力を上げていかないと」
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いまや多くの作品に引っ張りだこな吉岡だが、街中では全く気付かれないとのこと。「本当にオーラがないんだなと思うんです(笑)」と自嘲する彼女に、“のぶちゃん”役で好評を博した朝ドラ出演後からの約1年を振り返ってもらうと、「大きく拍手してあげられることはないです」と辛口に自己評価。「やっとここに来たかっていう感じというか。ものすごく速いんだろうけど、気持ちとしてはまだ遅くて、もっともっと速く、もっともっと能力を上げてかないとって、毎日思ってますね」と直向きな向上心をのぞかせる。
映画・ドラマ・CMへの出演、そして写真集の発売など、着実に成長してきた彼女の原動力になっているのは、初めて芝居に挑んだ舞台『吸血姫』(作・唐十郎)での経験だそう。「『吸血姫』を東京で公演する。しかも、その主演を務めるっていうのが、ずっと抱いている夢かもしれないです。あの時の感動が今も私の原動力になっていて、あの瞬間を味わえるなら、ずっとできると思うので」と語る表情は、キラキラとした輝きに満ちていた。魅力的な柔らかい雰囲気を持つ一方で、内に秘める芝居への思いは揺るぎない。果たして彼女は、女優としてどんな進化を遂げていくのか? 吉岡里帆の今後に注目だ。(取材・文・写真:岸豊)
日曜劇場『ごめん、愛してる』は、TBS系にて毎週日曜21時放送。