前田敦子「今のまま続けるのは良くない気がした」、14年ぶりの写真集で見せる“ペースチェンジ”の決意
前田敦子が14年ぶりとなる写真集『Beste』(講談社)を刊行する。俳優として走り続けている前田が、このタイミングで筆を置くように立ち止まったのは、決してネガティブな理由からではない。現状への健全な危機感と、表現者としての未来を見据えた「ペースチェンジ」。30代を迎えた前田が、写真集という形を通して見つめ直す、自身の現在地と仕事へのスタンスを語った。
【写真】前田敦子、14年ぶりの写真集で美スタイル全開 インタビューカット(5枚)
■「今は少しゆっくり歩みたい期間」 走り続けないという選択
前田敦子
俳優業というものは、役を通して常に何かを放出する作業の連続だ。長年、途切れることなく作品と向き合ってきた前田が今回、映像作品への出演ではなく写真集の制作を選んだ背景には、自身のコンディションに対する冷静な判断があった。何かを取り入れたいという欲求よりも先に、一度エンジンの回転数を落とさなければならないという直感が働いたようだ。
「インプットをしたくて写真集を作ったわけではないんです。期間的に、今、映像作品に入るのは自分の中では難しいかなと思ったタイミングでした。それなら写真集を作れるかもしれないなって。お休みの期間に準備をして、一つの作品として向き合うことが可能かなという意味での表現でした」。
その予兆は、昨年の春頃から静かに、しかし確実に前田の中で芽生えていたという。それは枯渇への恐怖というよりも、プロフェッショナルとして作品の質を担保するために必要な「踊り場」を求めていたようにも映る。
「去年の春にドラマが終わった後、『あ、今のまま続けるのは、自分にとっても作品にとっても良くない気がする』って思ったんです。別にマイナスなことではなくて、一回歩み方を変えるのもありなんじゃないかなって。ずっと走らなきゃいけないわけじゃないと思うので、今はちょっとゆっくり歩んでみたいなと思っている期間ですね」。

