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中村蒼、役を通して見つめ直した“生と死”「不思議な縁を感じた」

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『命売ります』中村蒼インタビュー
『命売ります』中村蒼インタビュー クランクイン!

 文豪・三島由紀夫の原作を実写化したBSジャパン連続ドラマJ『命売ります』で、明確な理由もなく死に急ぐエリート広告マン・山田羽仁男を好演している中村蒼。演じるにあたり「生と死」についてこれまで以上に考えるようになったそうだが、主人公・羽仁男を演じて改めて気付いたことも多々あったという。そんな中村が、今思う自身の死生観、命の尊さについて語った。

【写真】『命売ります』中村蒼インタビューショット&場面写真

 本ドラマは、『プリズンホテル』に続くBSジャパン連続ドラマJ 第2弾。昨年、「隠れた怪作小説発見!」と銘打って28万部のベストセラーとなった三島由紀夫の同名小説をもとに、自分の人生の行き先を悟ってしまった男の顛末をスリリングに描く。主人公・山田羽仁男(中村)は、大手広告代理店に勤め、経歴、収入など何不自由ない生活を送っていたが、ある日、突発的に自殺を決行。ところが、死ぬことに失敗し、これを機に「命を売る」ビジネスを始める。次々と舞い込んでくる奇々怪々な依頼に応じる中、羽仁男は改めて「命」と向き合うことになるが…。

 現在、第8話まで撮り終えているという中村。当初、羽仁男に対して、「理解はしても共感はできない」と語っていたが、物語が進むに連れて、そんな羽仁男の心も次第に変化の兆しが見えてくるという。「自分が死ぬはずなのに、なぜか周りがどんどん死んでいく状況の中で、無機質だった感情が、目の前で起きる出来事に反応し、死に対して“怖い”という感情を取り戻すんです」。まるでグラデーションのように「死にたい」「死ねない」そして「死ぬのが怖い」と、羽仁男の悩みの質が変わっていくそうだが、「死を覚悟したり、意識したりすることによって吐き出せるセリフがたくさんあって、それが結構、胸に刺さる」と強調する。

 また、豪華ゲストが毎回登場し、羽仁男にいろんな“死”の依頼をささやいてくるが、第1話では、田中泯演じる岸という謎の男が「妻(橋本マナミ)と肉体関係を持って、その愛人(大杉漣)に見つかって殺されてほしい」と大金を積む。橋本との激しい濡れ場にも果敢に挑戦した中村だが、「橋本さんは度胸が座っていて、頼もしかった」と絶賛。さらに中村は、役者らしく「その行為には愛や欲望はない、“これで死ねるんだ”という喜びがあるだけ」と分析し、ベッドシーンではあるけれど、決して“ラブシーンではない”という表現の難しさにも言及した。

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