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北村一輝、プリキュア出演に「断る理由がない」自身のスタンス語る

アニメ

 こうした考えはいつごろから芽生えてきたのだろうか――。

 「俳優を始めたころから、こういうスタンスは変わっていませんね」と北村は語ると「でも勝手にストイックなイメージをもたれることもありましたね」と苦笑いを浮かべる。続けて「本来、俳優は作品のなかの一つの駒であり、監督が求めるものをしっかり表現するのが仕事だと思います。そこに『自分はこうだから』というプライドはもちたくない。仮にもっていても、崩せるプライドの方が大切。俳優は自己表現の場だと思っていませんし、もしそうしたいならアーティストのような仕事をしていますよ」と自身の考えを述べる。

 ある意味で本作との出会いは必然だったのかもしれない。北村は世界を嘘だらけにする怪物・ウソバーッカを演じた。「プリキュアの世界観があるなか、ウソバーッカは人間ではない怪物。なるべく僕自身を想像させないように、だいぶ声は変えました」とアプローチ方法を語ると「あくまで子どもたちが観る作品ですので、悪役と言っても怖すぎてはダメだと思いましたし、根底にあるやさしい部分を表現することで、救いがあるキャラクターにしたかったんです」と北村なりの解釈を付け加えたという。

 声優初挑戦となった北村は「一回経験してみて勉強不足だなと思うと同時に課題や奥深さを感じた」と語ると「またチャンスをいただけるのならば、もっと勉強してしっかりとテクニックをマスターしたい」と“次”に思いを馳せる。この発言には「僕らは、多くの人たちが全力で作り上げてきたものに声を入れたり、お芝居をしたりしているわけで、みなさんの思いを表舞台で表現している。だからこそ、小手先でこなしたりする仕事のやり方では、多くの人に対して失礼になってしまう」という北村の仕事への妥協を許さないスタンスが色濃く出ている。

 「プリキュアごっこをしたときに『ウソバーッカをやりたい』と言ってもらえたらうれしいですよね」と語った北村。この言葉どおり、悪役だけれども親しみやすいという真逆のベクトルをしっかりもった魅力的なキャラクターを作り上げている。(取材・文・写真:磯部正和)

 『映画 プリキュアスーパースターズ!』は全国公開中。

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