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ドウェイン・ジョンソン、レスラーと俳優の狭間で揺れた「葛藤の日々」

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 また、本作の“ひねり”の中に込められたメッセージも、「観客の心をわしづかみにした」と語るドウェイン。「この映画で一番伝えたかったのは、“ありのまま”の自分を受け入れること。とくに思春期のころは、イケてるグループの一員になりたいとか、友達に嫌われたくないとか、周囲を意識しすぎて、その場に合わせて自分らしくないことをついつい言ってしまうもの。でも、この映画は、“人と違っていたっていいじゃないか、ありのままで行こうぜ!”と励ましてくれる」と言葉にも力が入る。

 さらに、「僕も同じような経験があるんだ」と思いをめぐらすドウェインは、プロレスラーからハリウッド俳優に転身したときの苦悩を明かす。「プロレスラー最後の試合を終えて、その半年後に、俳優としてキャリアをスタートさせたが、これまでのレスラーとしての実績を封印すべきだとか、長年親しまれた“ザ・ロック”の愛称も使わない方がいい、ドウェイン・ジョンソンという名前だけで勝負すべきだとか、周囲からいろんな意見が出てきたんだ」と述懐。

 「言われれば言われるほど、“今までの俺は何だったんだ、自分はいったい何者なんだ”という思いが強くなり、行き詰まってしまった。当時30歳、人生の分岐点、まさか思春期の少年のような心境を、そのタイミングで味わうとは思わなかったよ」と苦笑いする。「だから、この映画の脚本を読んだとき、心に刺さるものがあったんだ。すごく時間はかかったけれど、“ありのままで行こう!”と心の底から思えるようになったのも、この作品のおかげでもある。今はプロレスラー時代を誇りに思うし、巡業で世界を旅したこともいい経験になっている。ザ・ロックという愛称だって、超クールだと思っているよ!」と、最後は力強く締めくくった。(取材・文/坂田正樹)

映画『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は4月6日より全国公開。

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