菅野美穂&小泉孝太郎、『ベイマックス』声優続投への思いを語る「純粋に嬉しかった」

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2014年に劇場公開され、興行収入90億円を超える大ヒットを記録した映画『ベイマックス』。同作の続編となるテレビシリーズ『ベイマックス ザ・シリーズ』が、4月21日より「ディズニーXD」にて放送される。本作で、映画『ベイマックス』同様、主人公・ヒロの心優しい兄・タダシの日本語吹替えを担当する小泉孝太郎と、ヒロとダダシのよき理解者である叔母・キャス役を演じる菅野美穂が、作品への思いや、意気込みなどを語った。
【写真】菅野美穂、小泉孝太郎インタビュー写真&『ベイマックス ザ・シリーズ』場面写真
――『ベイマックス』の続編に再び出演することが決まったときのお気持ちは?
菅野:映画のラストは、続編がありそうな終わり方だったので、期待はしていましたが、テレビシリーズで放送されるというのは驚きでした。しかもまた私にお話をいただけるのはとてもありがたかったです。全部で20話以上あると聞いて「結構長いな…」と思ったのですが、よく考えたら、大変なのはビッグ・ヒーロ6の方ですよね(笑)。
小泉:続編を作ることができる世界観だったし、登場人物たちのキャラクターも個性的だったので、その後を見てみたいなという思いはずっと持っていました。なので、続編ができると聞いたときは、ファンとして純粋に嬉しかったですね。でもタダシはすでにこの世にいない人物なので、自分は出るわけがないと思っていたので、結構他人事でした(笑)。オファーをいただいて驚きました。
――久々のアフレコはいかがでしたか?
小泉:実際やるとなってからは、数年前の収録を思い出しながら、タダシという人物に寄り添っていきました。声優の仕事って、日常生活で使わないエネルギーが必要なので、いい意味で緊張感はありました。ただ、一度経験していたので、映画よりはテイク数が少なくて済んだと思います。
菅野:"感覚を取り戻す"ことが自分にはわからなかったので、とにかく監督のアドバイスを信じてやりました。いろいろな神経を声だけに集中させるので、小泉さんもおっしゃったように、普段と全然違う緊張感とエネルギーが必要なんですよね。ワンシーンで30回ぐらいテイクを重ねることもあるので「自分は下手くそなんだ」と精神的に追い詰められることも多々ありました。この年になると、あまりそういう経験がないので、初心者として作品に臨めるというのは、新鮮な気分になります。
――吹替えをする上で気をつけたことはありますか?
菅野:身をゆだねるというか、なにも考えないようにしています。その方がうまくいくことが多いです。
小泉:僕も、意識して高い音とか低い音とか声質は変えようとしないで、瞬発力を大事にしています。吹替えをして、改めて台本のセリフがこんなにも少ないんだと実感しました。刑事ドラマなどは、セリフがいっぱいありますからね。逆にいうと、ディズニー・アニメーション作品は、簡単な言葉だけでも、しっかり物語の世界を表現できていてすごいと思います。