菅野美穂&小泉孝太郎、『ベイマックス』声優続投への思いを語る「純粋に嬉しかった」
関連 :
――お二人にとって『ベイマックス』とは、どんな作品なのでしょうか?
菅野:お預かりした、大事に育てられたよそのお家の子かな(笑)。私はそこまで出演している時間は長くないのですが、作品を観たときに感動しましたし、たくさんの人に観てもらいたいと思ったんです。普段の作品では、あまりこういった感情になったことがなかったので、少し特別な感じもします。あとは、ディズニー映画に参加したことで家族も喜んでくれました。
小泉:ベイマックスって「いたらいいな」と思える存在ですよね。人間にとって、もっとも幸せな形のロボットなのかもしれません。僕も、ひとさまの子どもとか、可愛がっているペットのような気持ちになることがあります。
――みんなのヒーロー「ベイマックス」ですが、お二人にとってのヒーローは?
菅野:幼稚園のころ、後楽園球場で『太陽戦隊サンバルカン』のショーが行われていたのですが、そのとき、パンサー(スーツカラーはイエロー)が紳士的にやってきて、私の手にチューをしたんです。それまでパンサーはあまり好きではなかったのですが、一瞬で好きになっちゃいました。それからオンエアでパンサーがカレーを食べているのを見るたびに「カッコイイ」って胸をときめかせていました(笑)。
小泉:僕は子どものころ着ぐるみが怖かったんです。戦隊ヒーローは、テレビの画面のなかで観たいと思っていたので、どちらかというと漫画のキャラクターの方への憧れが強かったです。小さいころだと、やっぱり「ドラゴンボール」が好きで、特に初期の亀仙人や悟空、クリリンたちが大好きでした。
――最後に、テレビシリーズの見どころを教えてください。
菅野:テレビシリーズでは、映画で描かれた先をすごく丁寧に描いています。6人のキャラクターも魅力的に描かれていますし、テレビシリーズでさらに好きになると思います。ベイマックスはほんわかしていて癒し系なのに、戦闘シーンは迫力があるというギャップが魅力ですし、友達と協力して目標に向かっていく意味では、素敵な青春ものとしても見られます。幅広い世代に楽しんでいただける作品だと思います。
小泉:タダシは現実世界にはいませんが、ベイマックス、ヒロ、タダシは、それぞれがそれぞれの心のなかで常に一緒だということが作品を通じて伝わってきます。いなくなってしまった人を思い続けるような世界観って素敵ですよね。これからも、そんなシリーズでいてほしいと思っています。
新番組『ベイマックス ザ・シリーズ』は4月21日(土)より毎週土曜・日曜18時から「ディズニーXD」にて放送スタート。映画とTVシリーズを繋ぐ、1時間の特別エピソード『ベイマックス/帰ってきたベイマックス』は4月11日(水)18時30分から再放送。
(取材・文:磯部正和/写真:中村好伸)