櫻井孝宏、声優への道は「生まれて初めて、自分で決めたこと」
今でこそ人気声優として活躍する櫻井だが、その道は平坦ではなかったと告白する。だが本作のタイトルにもある“宿命”であるかのように、声優への道は中学時代から開かれていく。「中学1年生のときの国語の先生に『お前、声優さんみたいな声をしているな』と言われ、興味を持ち始めたのがきっかけです」と語りだす。そして、高校3年生のときに転機が訪れる。「何かを変えたいと思っていた大学受験のときに、声優科がある専門学校をたまたま見つけたんです。それを見つけたときに、点が線になったといいますか、中学のときの先生の言葉なども思い出して、演技なんてしたことなかったのに、『おら声優になる!』的な感じでこの道へ(笑)。生まれて初めて、自分で決めたことでした」。
仕事がなく、声優を「辞めたくなったこともありました」と話す櫻井だが、そんな考えがよぎったときに、1年間のレギュラーが2本決まる。「そのギャラでなんとか生活できると思いました。そこからよちよち歩きでしたけど、七転八倒しながら進んできた感じです」と、現在までの声優人生を思い返した。櫻井の声優としての活躍はまだまだ続いていく。(取材・文・写真:ほりかごさおり)
『曇天に笑う〈外伝〉~宿命、双頭の風魔~』は6月9日より上映。