遠藤憲一、同級生の助けとともに…勝海舟を“開けっぴろげ”に演じる
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大河ドラマ『西郷どん』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)に、「革命編」から登場した軍艦奉行・勝海舟役の遠藤憲一。自身が演じる勝を「とても正直な人」と称する彼の役作りと、鈴木亮平演じる西郷隆盛と挑んだ“江戸城無血開城”シーン(9月30日放送)、さらに俳優だからこそ感じられる大河ドラマの魅力を語ってもらった。
【写真】勝海舟、キセルを手に未来を見据える
勝は、広範な知識と大胆な行動力を兼ね備えた幕末の傑物の一人。日本の将来を見据えて、徳川幕府から明治政府への橋渡し役を果たした人物である。
遠藤は開口一番「俺の場合、歴史に詳しくないんで…」と謙遜しつつ、「中学時代の同級生が、高校教師で歴史を担当しているんですよ。大河ドラマに出演するときは、必ずその同級生に話してもらって。『真田丸』でもそうでしたし、今回も明治維新の話を全部教えてもらって(笑)」と明かす。さらに「今回の大河ドラマの原作は、どうしても西郷さんが話の中心になるので、勝さんを話の中心にした小説を読んでます。そこで勝さんのキャラクターは勉強させてもらいました」と語った。
遠藤が思う勝海舟の人物像は「立場がどんな人だろうが基本的に対応が同じ人」。「人によって話す内容は違うと思うんだけど、人に向かう姿勢が変わらない、人に区別をつけない人」と分析し、“開けっぴろげな男”として演じているという。
そんな勝の“開けっぴろげ”なイメージは、日本史のターニングポイントのひとつとも言える“江戸城無血開城”のシーンにも表れているという。「『西郷どん』では、無血開城に到るまでの勝さんと西郷さんの交流も描かれているんですよね。そこでふと思ったのが、無血開城のシーンで正装したくないってことだったんです。江戸城無血開城は大事な話し合いなんだけど、正座をせずに、いつものまんまであぐらで西郷と向かい合いたいと」。