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音を立てたら即死の世界で妊娠…監督「エヴリンの妊娠は希望の象徴」

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 「特にキャストとのシーン撮影は面白かった。果たして観客に飽きられる限界はどこなのか。せりふがなくても感情は同じように伝わるのか。キャスト全員がそろった撮影初日のことを鮮明に覚えています。カメラが回り始めると、僕の妻だけでなく、とてつもなく力のある子役たちの、ちょっとした目線や小さな仕草で、ものすごく伝わってくる。せりふがないことの威力に圧倒されました。実際に目の当たりにしたことで、作品の可能性に気づかされて…あとは突っ走るのみでした」。

 そうしてジョンが確信を持って撮りあげた『クワイエット・プレイス』は、全米で大ヒット。2018年度のオリジナル作品No.1ヒットを記録している。実は、ジョンにとってホラーというジャンルの作品を監督するのは今回が初である。参考にした作品があるか聞いてみると、次のように答えてくれた。「ヒッチコックの手法はつぶさに研究しました。でも、個人的にはコーエン兄弟やポール・トーマス・アンダーソン監督の作品の方が感じるものがあります。『ノーカントリー』や『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の演出に触発されました。大金を発見したり、油井(ゆせい)を掘ったり…一言も発せずに展開していきます。重要なシーンで沈黙がすごく活きているんです」。

 大ヒットをうけて、第2弾の製作も決定した『クワイエット・プレイス』。ジョンが引き続き監督を務めるかどうかにも注目が集まるが、まずは、本作でジョンが見せた手腕を堪能してほしい。(文・川辺想子)

 『クワイエット・プレイス』は公開中。

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