高梨臨、“結婚”を描く新ドラマは「人生に望むもの」を問いかける内容

女優の高梨臨が、オトナの土ドラ『結婚相手は抽選で』(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜23時40分)で、結婚や人生に悩むヒロイン・奈々を演じる。高梨自身は、今年2月に結婚。「結婚してから、お仕事をいただけるありがたみがすごく身にしみて。一層、お仕事が楽しくなりました」と喜びを噛み締める。新婚ホヤホヤの彼女に訪れた、結婚後の変化とは。悩みながらも、一歩ずつ前に進んできた20代について話を聞いた。
【写真】高梨臨、『結婚相手は抽選で』インタビューフォト
本作は、25歳から39歳までの独身男女を対象にした「抽選見合い結婚法」が施行された架空の日本を舞台に、国に強制された見合いをすることになった男女が、現代の社会問題と直面する姿を描く社会派ヒューマンドラマ。高梨は「タイトルを見たときは、コメディなのかと思ったんです」と印象を吐露。「でも台本を読ませていただいたら、コミカルな部分もありながら、“人生とは?”という登場人物それぞれの深い悩みが描かれていました。お見合いをする中でひとつだけ条件を出していいのですが、“あなたは人生に何を望みますか?”と言われると、なかなかパッと出てくるものではないですよね。“私は何を望んでいるんだろう”と問いかけるドラマになると思っています」と、ドラマの世界にリアルさを感じたという。
演じるのは、実家暮らしのプチお嬢様・奈々。「実家はお金持ちで、一流企業に就職していて、かっこいい彼氏もいる。はたから見たら、勝ち組に見える女性」と周囲もうらやむような女性とのことだが、「当の本人は厳格な祖母の元で反発することなく生きてきたせいもあり、人生の目的が見えずに、ずっと満足ができないで生きている。“これがいいことだ”と言われることに流されて生きている女性なんです」と実は悩める女性だと話す。
高梨は「私もお仕事のときはサバサバとしているような感じはあるんですが、自分の意見をあまり言えないタイプで。奈々に共感できる部分も多かった」と告白する。巨匠アッバス・キアロスタミ監督に見い出され『ライク・サムワン・イン・ラブ』(2012)に出演、今年の大河ドラマ『西郷どん』のふき役でも確かな存在感を発揮するなど、着実にキャリアを重ねてきたように感じるが、「20代は変化の年でした。10年前は戦隊モノに出演させていただいたり、それからもたくさんの作品に出させていただきました。そんな中、“このままでいいのかな”、“この道で合っているのかな”とよくわからないまま漠然と進んでいる時期もありました」と手探りの期間もあったという。