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竹内結子、「おばさん」扱いを楽しむ 背伸びしない30代の生き方

映画

 劇中、十数年の時間の経過が描かれるが、そこでの表現について竹内は「私が何かを変えたというより、周りの存在が大きかった」と述懐。「衣装はもちろん、それまではほとんど写真が飾られてなかったのに、現代パートの家には、悟の学生時代の写真がたくさんあったりして『気づいたら時間が…』という感覚を周りに教えてもらいました」と明かす。「人生ってそういうものですよね? 自分の中でそんなに時間が経った気がしてなくても、いつのまにか後輩が増えたりして『あぁ、なるほど』と(笑)」。そうやって年齢を重ねることで「その経験、人生を演じる役柄に反映させられることが楽しい。子どもができたり、いろんなことがあったり(笑)。役の幅が広がりますね」と微笑む。

 特に30代を迎えて生きることが「ずっと楽になった」と話す竹内。「20代でいろんなことが変わって、それまで『結子ちゃん』とか『おい、竹内!』と呼んでたはずの大人が『(揉み手をしながら)竹内さん』なんて言ってくるようになって、『いやいや、これはいかん! 狂わされちゃダメだ』と自分をコントロールする意識もあったし、それで人づきあいが難しくなる部分もありました」としながらも、「でも30代は、みんなが自然に大人扱いしてくれるので、かしこまる必要も、無理に背伸びする必要もなくて、楽しいです」と明かす。

 この先のビジョンを尋ねると「こないだね、別の現場で共演者の方に『ふざけた犯罪者とかやってほしい』って言われたんです(笑)。ヘラヘラとヒドイことをする役。確かにやったことないですね。常に新しい挑戦をしていきたいです!」。20代から30代へ。今もなお新しいことへの挑戦を楽しそうに語る竹内から、今後も目が離せなそうだ。(取材・文・写真:黒豆直樹)

 映画『旅猫リポート』は、10月26日より全国公開。

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