『ファンタビ』ティナ役キャサリン・ウォーターストンが実践する撮影前の儀式とは?
新シリーズになって2作目。ティナの名はファンの間ですっかり定着した感もあるが、オファーを受けた当初は、不安でいっぱいだったという。「子供のころ『ハリー・ポッター』にどっぷり浸った世代より、年が少し上(現在38歳)だったので、最初は弟が情報源でした。とにかく、食事を摂るのも忘れ、部屋に何日もこもって、あの世界にハマり込んでいく姿を間近で見ていたので、よほど素晴らしい作品なんだなと。それから興味を持って私も読み始めましたが、熱狂的ファンと呼ぶにはまだまだ程遠かった」と告白。
ところが、ティナ役をオファーされてからは、どんどんこの世界にのめり込んでいき、新作の撮影に入る前には、『ハリー・ポッター』の原作を最初から最後まで、全巻読み返すことが「儀式化しつつある」と語るキャサリン。「豊かで複雑な『ハリー・ポッター』の世界観をしっかり自分の頭の中に入れておくことによって、ティナ役のプレッシャーをはねのけ、自分の演技により集中することができますからね。それに、いつか『ハリー・ポッター』に出てくるキャラクターと共演できるかもしれないと想像すると、ワクワクが止まらない!」と目を輝かせる。
すでに全5部作の製作と、作品ごとに舞台となる都市が変わっていくことも発表されているが、“東京で、ついにニュートとティナが結ばれる!”なんてエピソードがもしかしたら実現するかも? ティナの成長とともに、ニュートとの恋の行方にも注目しながら、本作、そして今後のシリーズの展開を見守っていきたい。(取材・文:坂田正樹)
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は全国公開中。