仲里依紗、デリヘル作品も「抵抗なし」 セクシー女優から忠告もらった経験も

『ホリデイラブ』では夫に不倫されながらも、夫婦の絆を再生するために奮闘する「サレ妻」を印象的に演じ、『あなたのことはそれほど』では地味な妻ながら不倫する夫を追い詰めていく役で強烈なインパクトを残した女優の仲里依紗。2019年1月期は、ドラマ24『フルーツ宅配便』(テレビ東京系/毎週金曜24時12分)に出演。デリヘルを舞台に、風俗嬢たちの悲喜こもごもを描くという、異色ともいえるドラマへの出演に「面白そう、楽しそうってワクワクした」と笑顔を見せる。
【写真】『フルーツ宅配便』仲里依紗インタビューフォト
「ビッグコミックオリジナル」で連載中の鈴木良雄による同名コミックを原作とした本作は、デリヘルで働くワケあり女子の人間模様を、デリヘル店長になったごく普通の男・咲田真一(濱田岳)の目線を通して描くドラマ。仲が演じるのは、咲田の中学時代のマドンナ的同級生で、地元に戻った咲田が偶然再会する本橋えみだ。
地上波のドラマで、デリヘルを舞台にするのは、異例のこと。思わず身構えてしまいそうなテーマといえそうだが、仲は「抵抗はなかったです」とあっけらかんとした様子を見せる。オファーを受ける際は「やっていて楽しめるかどうか」を基準としていると明かす。
「私は、どんな役でも楽しめるタイプなんで、今回のお話も『わ~! すごい~!』って喜びました(笑)。だって、普通の主婦の役よりも全然楽しいですよ~。私、普段は普通の主婦やってますから(笑)。仕事のときぐらい、違うことをやりたい」。
仲里依紗、『フルーツ宅配便』インタビュー
とびきりキュートな笑顔でそう語ってくれる仲に、本作に登場するさまざまな事情を抱えた風俗嬢という生き方について尋ねると「いろいろな方がいると思いますが、1つの見方に決めつけてはいけないと思います」と話す。そして、プライベートで買い物中にセクシー女優の方に声をかけられたというエピソードを明かしてくれた。
「『仲さんですよね?』って声をかけてくれたんですが、めちゃめちゃ普通の子でした。『(人の多い場所に買い物に来ているのだから)マスクしなきゃダメですよ?』なんてアドバイスまでしてくれて(笑)。この作品では、仕事で偏見を持つことの無意味さを描いていると思います。職業や見た目、人種や国籍などで最初から決めつけるのではなく、その人自身を見ていくことが大切なんだと思います」。
ところで、仲といえば、夫である俳優の中尾明慶とともに“理想の夫婦”として憧れられる存在でもある。ラブラブでいる秘けつを聞くと、「自然に生きること!」とにっこり。
「無理に仲良くしなきゃとか、何かをしなきゃとは思わない。例えば『こういう服を着たら彼が喜ぶかな?』とかは考えないし、気にしないんですよ(笑)。自分の着たいものを着て、好きなように生きて、思うがままにやっていたら、結果的にこうなった。我慢して隠さない、それが秘けつかな」。
仲里依紗、『フルーツ宅配便』インタビュー
その言葉通り、いつも自然体の仲。インタビュー時も、質問一つ一つに楽しそうに答え、思い切り笑い、真剣に悩む姿がチャーミングだった。ちなみに、そんな仲に2019年の目標を聞いてみると、「懸垂」というこれまた意外な答えが。
「懸垂は、自分の努力だけでどうにかなる目標ですし、誰も手伝ってくれない。今、トレーニングを頑張っているんですが、とりあえず、2019年は懸垂をマスターしたいと思っています」。
等身大で素の魅力に溢れた仲。2019年もその活躍から目が離せない。(取材・文:嶋田真己/写真:高野広美)
ドラマ24『フルーツ宅配便』は、テレビ東京系にて1月11日より毎週金曜24時12分放送。