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西田敏行、台本なしの現場は「まるでジャズの即興演奏」 故郷・福島への熱い思いを吐露

映画

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諏訪敦彦

 今田の一言一言が胸にズシンと突き刺さる…それは、役を超えた西田自身の悲痛な叫びにも聞こえたが、実際はどうだったのだろう。「確かにあのシーンは、自分の中から湧き出てきた言葉でしたね。私も今田と同じ福島出身なものですから、どうしても自分の少年時代の思い出などがよぎっていくので、“自分語り”と言ってもいいかもしれない。それに、私の目をじーっと見つめながら話を聞いている世理奈ちゃんの受け皿が大きすぎて、どんどんしゃべりたくなるんですよね。新人なのに受けの芝居がすごい」と絶賛した。


 モトーラ世理奈という天才女優をサポートする両雄、西島、三浦の存在もまた、この映画には欠くことができない。「西島くんとは最近『任侠学園』で共演し、友和さんとは少し前に『アウトレイジ』で共演していて。これはあくまでも映画の中の話ですが、ちょっと危ない関係だったんですね(笑)。そんなお二人と、こんなすてきな作品でご一緒できるなんて、本当に夢のようです。俳優って面白い商売だなって改めて思いましたね」と満面の笑みを浮かべていた。(取材・文:坂田正樹 写真:松林満美)

 映画『風の電話』は全国公開中。

映画『風の電話』予告
(C)2020映画「風の電話」製作委員会

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