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『エール』唐沢寿明が語る 窪田正孝は「才能ある俳優」

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唐沢寿明

窪田正孝

――第 11 週「家族のうた」では、三郎が病に冒されていることが明らかになりますね。

親は子どもより先に老いていくもので、こればかりは順番ですから仕方ないですよね。ずっと生きてたら、死神博士みたいになっちゃうから(笑)。第11週は、三郎の息子たちへの思いが描かれる週でもあります。これまで、裕一ばかりをかわいがっていたように見えた三郎ですが、彼には彼なりの考えがあった。それを息子たちにきちんと伝えるんです。それが、 三郎が父親として整理しておかないといけないと心に決めていたことだったんでしょうね。 浩二もずいぶん救われたんじゃないでしょうか。

――第11週で特に印象に残っているシーンは?

裕一と2人きりのシーンで、彼に「お前らのおかげでいい人生だった。ありがとうな」と告げる場面があるのですが、とても印象的でしたね。人間ってやっぱり、誰かのおかげでいい人生かそうでないかが決まってくるものですよね。特に三郎は、周囲のみんなに助けられて生きてきた人。裕一だけでなく、まさ(菊池桃子)や浩二(佐久本宝)や店のみんなに支えられながら生きてきた人です。演じながら「みんながいたから幸せだった」と心から思える場面でしたし、三郎のように最後に幸せだったと言える人こそが真の幸せ者なんだと思いました。

三郎の息子たちへの思いとは… (C)NHK
――先ほど息子のようとおっしゃった窪田正孝さんですが、俳優としての魅力はどんな部分だと思われますか?

才能ある俳優だと思いますね。どの役でも、そのイメージをちゃんとつかんで、物語の世界に入っていける。作品ごとに違う印象を与えることができる俳優です。『エール』の裕一役は、ある意味彼の真骨頂じゃないかと思いますね。俳優にとって、“強さ”は出せても、裕一のような“弱さ”ってなかなか出せないんですよ。裕一役は、彼の中にある繊細さが存分に生かされた役だと思いますね。

――収録現場での窪田さんをどうご覧になっていますか?

頑張ってますよ。主役には主役なりの何かが必要なんです。覚悟も含めて、共演者やスタッフを引き込んでいかないといけない。何で引き込むかは人それぞれですけどね。現場にいると、「なんとか引っ張っていこう」という彼の座長としての心意気が伝わってきます。

彼にアドバイス? ないですよ(笑)。違う人間だし、いくら先輩でもこちらからわざわざ助言するなんてことはありません。でも、逆にじーっと僕のことを見ている気配は感じるかな。僕がスタッフたちとバカ話しているのをじーっと見てる。真似しようとしているのかもね。

――唐沢さんご自身が、音楽からエールをもらったということはありますか?

僕、家出少年だったんですよ。若い頃は、いろんな人の家を泊まり歩いていました。そんな頃によく聞いていたのが、アメリカのバンド「テイスト・オブ・ハニー」による「上を向いて歩こう」のカバー曲(「スキヤキ’81」)。底抜けに明るい坂本九さんの曲と違って、曲調がとてもしっとりしているんです。聴きながら「上を向かなきゃダメだな」と思わされたことが何度もありました。この曲にはずいぶん救われました。

――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします。

このドラマは、音楽でエールを届けようとする夫婦の物語ですが、ぜひとも視聴者の皆さんの力を貸していただきたいと思いますね。『エール』は、皆さんの“エール”で成り立っております!(笑)どうぞよろしくお願いいたします。

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