綾野剛&星野源『MIU404』撮影再開の思い コロナ禍を経て最強バディに!
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◆コロナ禍で深まった絆「いつだって、同じ方向を向いている」
脚本を担う野木とは、綾野は『空飛ぶ広報室』、星野は『逃げるは恥だが役に立つ』(ともにTBS系)でタッグを組んだことがあり、本作でも野木脚本のすごみを存分に感じているという。星野は「“この後はもうなにも起こらないでしょう?”と思っても、“その先”がいくつも出てくる。僕は、野木さんの“表現の姿勢”がとても好きで。これだけ“伝えたいこと”がしっかりとある方って、僕はあまり見たことがない」と惚(ほ)れ込み、2人ともが「エンターテインメントの中に、しっかりと今を生きる僕たちが考えなければいけないことへの問題提起がある」と声をそろえる。
『MIU404』場面写真(C)TBS
不測の事態に直面したものの、時代を映す脚本があり、信頼できるスタッフ、共演者がいることに、綾野と星野はたくさんの力をもらったという。綾野は「撮影休止期間には、源ちゃんとも連絡を取って“時間ができたことで、また野木さんの脚本がすごいことになっているね”と話したり、スタッフの皆さんとも“感染対策には、こういうことに気をつけたほうがいいかもしれない”など、いろいろと話し合ってきました。“必ず撮影を再開するんだ”という気持ちは1日たりとも忘れたことはなかった」と振り返り、「僕と源ちゃんも、撮影休止になった理由をお互いにきちんと納得できていたし、常に同じ方向を向いていたと思います。そして撮影休止することも含めて、こういった事態に対してしっかりと前のめりになって学んでいくことのできるチームだと感じています。今、物理的にはなかなか手と手を取り合えないけれど、心の中でしっかりと手と手を取り合っていきたい」と意気込む。
『MIU404』場面写真(C)TBS
星野も「スタッフの方と電話していろいろな思いを共有して、“命が一番大切だ”“これ以上コロナを広げてはいけない”“この時期を乗り越えたら、全力で撮影しよう”と励まし合えたのがとてもよかった。そこでチームが出来上がったような気がしていますし、だからこそ撮影再開したときは、ブランクがあったようにまったく感じなかった。今もまだ大変な状況が続いていて、問題もたくさんありますが、撮影をしているときは“信頼できる仲間がいる”と思えることがとてもうれしくて。その思いは、撮影休止期間が育ててくれたものだと思っています」と思いを明かす。
『MIU404』場面写真(C)TBS
撮影休止&再開を経て、綾野&星野、そしてチーム全体までがお互いにとっての“最高のバディ”となっている様子。より絆を深めた彼らの躍動が、今から楽しみだ。(取材・文:成田おり枝)
金曜ドラマ『MIU404』は、TBS系にて6月26日より毎週金曜22時放送(初回15分拡大)。