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上白石萌歌、エンタメの先行きに巡らせた思い「生で観ることの大事さを伝えたい」 

エンタメ

★中学時代に衝撃を受けたピカソの『ゲルニカ』

 大学では芸術などを専攻しているという上白石だが、ピカソの『ゲルニカ』とは縁も。「地元の中学校にゲルニカのレプリカがあったんです。威圧感や悲痛さを感じる、声が聞こえてきそうなくらい衝撃的な絵でした。ピカソの絵って『泣く女』とか色をたくさん使うイメージがありますが、『ゲルニカ』はモノクロで描かれていて、白と黒だけであれだけ強いインパクトを残すのはすごい。今回の作品はピカソの絵のお話ではないですが、悩んだときにはあの絵を眺めたりしています」。

★何もない中でも吸収することが多かった自粛期間

 コロナ禍は、上白石の活動をも直撃した。本来なら2月28日の20歳の誕生日に初日を迎える予定だった舞台は中止に、主演映画『子供はわかってあげない』の公開も来年に延期された。自粛期間中は「普段できなかった手の込んだ料理を作ったり、クロスステッチとかしてました! 犬のクロスステッチを始めたんですけど、耳が一本出来ていなくて…。あんなに時間があったのになんで完成しなかったんだろう」と笑う。

 そんな中で「何もしないということもすごく大事なことだなと思いました。やっぱりお芝居はしたいし、先行きが見えないエンタメのことを悶々(もんもん)と考えたりもしましたが、何もない中でも吸収することはたくさんあったなと感じています」と前向きだ。


★生で観ることの大事さを伝えたい

 今回の作品は地方公演もあり、11月まで張り詰めた日々が続く。「舞台って生ものなので、観に来てくださる方もリスクを抱えて来ていらっしゃると思いますが、生で何かを観ることの大事さをこれからも伝えていきたいです。本当に健康があってこそのお芝居やお仕事だなと、これほどまでに思ったことはないので、人一倍健康でいられるように努めようと思います」と決意を新たに。
 
 「皆さんの久々の観劇体験がいいものであるように頑張りたいって思いますし、『ゲルニカ』という作品が、今の状況にすごく似ている部分があるとも感じているので、他人事じゃないんだなっていうことを感じていただきたいです。なにより安全に気を付けて劇場に足を運んでいただけるとうれしいです」。(取材・文:編集部 写真:源賀津己)

 PARCO劇場オープニング・シリーズ『ゲルニカ』は、東京・渋谷のPARCO劇場にて9月4日~27日、京都劇場にて10月9日~11日、りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場にて10月17日~18日、愛知・豊橋の穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホールにて10月23日~25日、福岡・北九州芸術劇場 大ホールにて10月31日~11月1日上演。

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