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橋本環奈、ネットでの中傷への向き合い方「心の中で抗うことが大切」

映画

■ネットでの誹謗中傷への向き合い方は「心の中で抗うことが大切」


 橋本は、SNSなどでも好意的な意見が多い女優というイメージがあり、それは本人も自覚しているそうだが、やはり一部の悪意ある言葉に触れることもある。「応援してくださる方には本当に感謝していますし、ありがたいなと思いますが、叩かれることも全然あります。デリケートな部分をグサっと突いてくる発言もあるし、『10代の女子にそれ言うか!』みたいなものもありましたよ」とおどける。

 そうした発言に出合ったとき、橋本は「だんだんと強くなっていくとは思うのですが、誹謗中傷に対して『全然気にしていないです』っていうのも、何か違うのかなと思うんです。それはそれで自分がひねくれてしまいそうで…」と胸の内を明かす。「ただ、叩く人に対して『それはどうかと思う』と尖った意見を言うのも違うと思うんです」。

 そんなとき橋本は「やっぱり心の中でしっかりと抗うことが大切だと思うんです」と述べる。


 劇中では、さまざまな厳しい意見や誹謗中傷にさらされながらも、詩凪と一也は自分たちが信じる大好きな小説を守りながら前に進む。その2人の姿を見ていると、“小説には人の心を動かす力がある”と実感させられる。

 詩凪は一也に向かって「なんのために小説を書いているの?」と問う。橋本はなんのために女優をやっているのだろうか――。「ただただ“やりたい”という気持ちだけでここまで来ました。たぶん、あとから『こういう思いだったんだ』と気づかされるんだと思う。今はただひたすらに進むだけです」。(取材・文:磯部正和 写真:ヨシダヤスシ)


 映画『小説の神様 君としか描けない物語』は全国公開中。

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