北川景子「一生懸命生きていたい」 ――母になって改めて考えた“命”
◆出産を経たことで生まれた変化が楽しみ
本作のプロモーション活動で本格的に仕事への復帰を果たし、久々の仕事の現場の空気に「仕事は楽しいですねぇ、やっぱり(笑)。まずは復帰できたことがうれしいです」と微笑む。今後、周囲の協力を得ながら子育てと仕事を両立していくことになるが、いまの心境、そして女優という仕事への思いをこう語る。
「(仕事をすることで)どうしても子どもと離れている時間は出てきますが、一生懸命、働いている背中を見せられる親になれたらと思っています。出産も妊娠もしていない時期に演じた自分の役を見ると『もうちょっと違うやり方があったかも…』って思えてきたりするんです(笑)。経験によって日々、ものの見え方も考え方も変わっていくし、台本へのアプローチも、興味も変わってくるので、飽きない仕事だなと思うし、見てくださる方を飽きさせないようにもできるんじゃないかなと思います。
私自身は子どもを産んだことで何かが変わった気はないんですけど、やっぱり自然と変わっている部分もあると思うので、その状態で映画やドラマに参加したらどうなるのか? 楽しみです。その時に自分が感じたものを残せる仕事なので、頑張りたいという気持ちがより強くなっています!」。(取材・文:黒豆直樹 写真:高野広美)
映画『ドクター・デスの遺産―BLACK FILE―』は公開中。