山口紗弥加、もがき苦しんだ30代後半 “毒妻”役でストッパーを外し自由に
◆夢見続けた“中学の先輩”椎名林檎との“共演”
また、本作の主題歌が東京事変による「命の帳(とばり)」に決定したことも話題に。実は東京事変の椎名林檎は、山口の中学時代の1学年上の先輩にあたる。「夢のようです。いつか主演を務める作品で、椎名先輩に曲を書いてもらえたら…と、誰にも告げずに思い続けてきたので、うれしすぎて、ただただ呆然としました」と感慨深げ。
椎名からは「山口紗弥加氏は生まれながらのコメディエンヌ」というコメントが届けられたが、「“どのへんが?”という不思議な気持ちなんですが、そういえば、椎名先輩は私をいつもニコニコ見ていたような気も…(笑)。私のどこを見て先輩が笑っていたのかは分かりませんが、きっと抜けてるんでしょうね。すっとぼけなんです」と、念願の“共演”に喜びが止まらない様子だ。
(C)「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」製作委員会
◆演じるチアキは「38歳当時の私を見ているよう」
今年2月、山口は40歳を迎えた。今回演じる“38歳”という年齢を振り返ってみると、どんな印象があるのだろうか?
「個人的な感想としては、すごく微妙な年齢だったんです。もうアラフォーなんだけど、まだぎりぎり30代で、40代を迎える心構えもできていなければ、30代に何とかしがみつこうとしている自分もいて…。女性としての幸せだったり、仕事や家族についてを総評するというか、現在地というものを今一度見つめ直してみる年齢だと思うのですが、チアキ自身もまさにそう。チアキの言葉や思いがグサグサと私の心臓を突き刺していました(笑)。恐る恐る、怖がりながらもなんとか前進しようとしている38歳当時の私を見ているようで…。(撮影で)疲れ果てたというのはそういうところで、あまりにも役に没入しすぎてしまったんだと思います」。
(C)「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」製作委員会
本作は“超現代型ラブコメドラマ”を謳(うた)っているが、そこで描かれるのは恋愛模様だけではなく、チアキという人生の転換期を迎えた女性を取り巻く、友情、仕事、成長などが複合的に描かれていく。「このドラマの本質はそこにあると思っていて、本当に見ていただきたいところです。見てくださる方に、一個人としての幸せのあり方のようなものをなにかしら届けることができたら…幸せの形っていろいろあっていいよね?という思いで演じていました」。