俳優・長瀬智也は“唯一無二の人” ――名作タッグ・宮藤官九郎&磯山晶Pが魅力を語る
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◆西田敏行&長瀬智也は「セッション感がすごい」(磯山)
そんな本作には、長瀬のほかにも魅力的なキャストが集結。戸田恵梨香、永山絢斗、江口のりこ、桐谷健太、西田敏行ら実力派が顔をそろえた。特に父親役の西田は『タイガー&ドラゴン』でも長瀬と師弟役を演じており、宮藤も「(2人は)相性がいい。介護の話も悲壮感なくできる」と評価。「(父親役は)3人ともほかの候補を考えなかった」という磯山も2人の芝居について「セッション感がすごい。台本の何倍もしゃべってアドリブが続くので、明るい介護が描けています」と自信を見せる。
戸田が演じるさくらは「介護ヘルパーだけど謎がある難しい役」(宮藤)だというが、磯山は「『流星の絆』(2008年・TBS系)で、桐谷さんをだます静奈役を演じたときの魔性感がすごくて。今回も戸田さんにやっていただかないと成立しないという思いがあったので、ご快諾いただけた時はうれしかったですね」と振り返る。
金曜ドラマ『俺の家の話』場面写真 (C)TBS
◆俳優・長瀬智也の魅力は「思い切りがいいところ」(宮藤)
長瀬がまだ20代前半のころから、その人柄に触れてきた2人だが、“俳優・長瀬智也”の魅力はどういったところにあるのだろうか?
そんな問いに宮藤は「思い切りがいいところ」と即答。「自分で限界を決めずにどんどん思い切りやってくれるのが気持ちいいですね。笑かすところもテクニックや小手先でやろうとはしないで、力いっぱいやってくれる。(作品の)導入では細かいところを気にするんですけど、その後はもう細かい質問は一切なくやってくれるんです」と信頼を寄せる。
磯山もうなずき「スケールが大きい。すごく細かいところまで気を配っているのですが、画面上で見る限りはものすごくスケールが大きいんです。“私が男子だったらこういう人に生まれたいな”っていうのを体現化してくれる人で、実際はすごく繊細だったり緻密だったりするのですが、そういうふうに見えないというか…。唯一無二の人ですね」と絶賛。
「長瀬くんは普通の人では絶対できないことを成立させてくれるので、作る側にとってはどんな設定でも成立させてくれるスーパーマンです(笑)」(磯山)と語るように、それぞれがそれぞれの魅力を理解し、絶大な信頼のもとに作り上げていく本作が面白くならない理由がない。42歳となった長瀬がどんな“等身大の男性”のかっこよさを見せてくれるのか、期待が高まる。(取材・文:編集部)
金曜ドラマ『俺の家の話』は、TBS系にて1月22日より毎週金曜22時放送(初回15分拡大)。