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芳根京子、“ほぼすっぴん”で挑む難役「声帯や見た目など使えるものはすべて使いたい」

映画

■“ほぼすっぴん”撮影の裏に驚くべき女優魂

 テレビドラマ『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)で女優デビュー。2016年には、NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でヒロインを務め、『累 ‐かさね‐』『散り椿』の好演により、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、シリアスからコメディーまでこなす女優へと成長してきた。23歳となった今、どのような心境で女優業に立ち向かっているのだろうか。


 「今回のような難易度の高い役や挑戦的な役は、やらせていただく場所をもらえたことへの感謝の気持ちがあります。シリアスもコメディーもバランスよく、貪欲にやっていきたいというのが理想です」と頼もしい言葉が飛び出すが、「『累 ‐かさね‐』のお話をいただいたときは、“無理だ!”と思ったんです。怖いし不安もあったけれど、飛び込んでみたら新しい道が開けて。『累 ‐かさね‐』でそのことを学べたので、挑戦的な役をいただいたときに喜べるようになったんだと思います。いろいろな壁を越えて行けたらうれしい」とさらなる高みを求める。


 「役を演じるため、そして作品を観てくださる方に何かを感じていただけるためには、自分の声帯や見た目など使えるものはすべて使いたい」と女優魂があふれ出す。「ずっと自分の声が好きではなくて、コンプレックスでした。でもこのお仕事を始めて、“この役にはこういう声がいいかな”と考えたり、声の表現が増えていく面白さも知りました」。


 環菜役では、ほぼノーメイク&スウェット姿だった彼女。「以前、出演した作品で“前髪ナシの髪型にしていいですか?”というオーダーをいただいたことがあって。私が“なんでも大丈夫です”とお答えしたら、メイクさんに驚かれたことがありました(笑)。もともと洋服やメイクに無頓着なところがあって、東京生まれなんですが、“都会人っぽくないね”と言われることもあります」とお茶目な笑顔を見せながら、「拘置所にいる環菜がメイクをしていたら変ですし、今回はファンデーションもなしで、下地だけ塗った形。就職活動姿のシーンは1時間くらいメイクに時間がかかりましたが、逮捕されてからは15分! 支度に時間がかからないので、楽でうれしかったです」と楽しそうに話すなど、驚くべきガッツの持ち主だ。

 堤監督は「ある種の“化け物感”がある人」と芳根について、これ以上ない賛辞を送っていた。インタビュー中も屈託のない笑顔を絶やさず、どんな質問にも前のめりで答えてくれた彼女。環菜という役柄とのギャップもすさまじく、堤監督の言葉も大いに納得だ。(取材・文:成田おり枝 写真:高野広美)

 映画『ファーストラヴ』は2月11日より公開。

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