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デビュー15周年の倉科カナ「どんなキツイことでもやれる」 女優生活を支えた“朝ドラ”挑戦

アニメ・ゲーム

■ 「どんなキツイことでもやれる」 苦しかった“朝ドラ”挑戦が自信に


 今回、声優に挑戦したことでさらに演技の幅を広げたという倉科。デビューからの15年の中でも、ターニングポイントとなったのは5度目の挑戦でヒロイン役を勝ち取った朝ドラ『ウェルかめ』だ。「デビュー当時から、マネージャーさんと年齢ごとに目標を立てて活動していたのですが、その中に朝ドラも入っていました。出演できるまで何度も挑戦して…」とその思いは深い。そうしてつかんだ朝ドラ出演で、「たくさんの方に名前を覚えていただけました。街中で役名で呼ばれることも多かった。私の転機は朝ドラだったと思います」。

 一方で、朝ドラ出演は「私の過渡期と重なっていたので、苦しい撮影でもありました」と当時の倉科にとって高いハードルでもあった。

 「まだお芝居をそれほど経験していない時期だったので、セリフを覚えるのも大変でしたし、キャラクターを10ヵ月間抱えているというのもすごく大変でした。未熟ゆえに葛藤もありましたし、(共演者の)皆さんとのコミュニケーションの取り方や距離感も分からなかったんです」。


 しかし、そうした経験は大きな成長につながった。「あの未熟だった私が10ヵ月間、やり遂げたんだから、どんなキツイことでもやれるという自信になりました」。

 さらに、その後に出演したドラマ『名前をなくした女神』での進藤真央役も倉科にとって大きな意味を持つ作品となった。同役は、23歳のヤンママという設定で、娘を芸能界デビューさせようと奔(ほん)走したり、ローン返済のためにキャバクラでアルバイトを始めたりと、朝ドラで演じた波美とはかけ離れた役柄だ。

 「朝ドラを終えたあと、『名前をなくした女神』のプロデューサーさんが、『今まで見たことがないカナちゃんを見たい』と、くださったお仕事でした。私のイメージやそれまでやってきたキャラクターをそのまま投影するのではなく、新しく私に何かを見い出して、挑戦してほしいと言ってくださった。それは信用でもあると感じたので、私にとって一番うれしかった作品です」。

■ “主役でなくてもいい”は「逃げなんじゃないか」


 今後について尋ねると、そこでも倉科は「挑戦」という言葉を口にする。

 「私は、自己主張がそこまで強いわけでなく、作品についても『必ずしも主演でなければ』と思うタイプではないんです。面白い作品ならば、1シーンだけの出演でも喜んでお受けします。ですが、最近は、そればかりを求めるのは逃げなんじゃないかと思うようになりました。やはり、自分がどうなりたいかをしっかりと見つめ、真ん中も張っていけるようにならないといけない。主演にも挑戦していきたいと思うようになりました」。

 さらには、「舞台がすごく好きなので、舞台で目に見える結果を残していくのも大切だと思っています」とも。「目の前でお互い感情が動き合うというのは舞台ならではで楽しく、充実感があります」と目を輝かせた。

 臆することなく、どんな役にもぶつかっていき、新たな顔を見せ続けている倉科。これからも、見たことのない顔を見せてくれることだろう。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)

 『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』は、7月2日より全国公開。

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