櫻坂46・田村保乃、“自信が持てない時期”を経て成長「少しずつ挑戦できるように」
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櫻坂46の3rdシングル『流れ弾』表題曲のセンターに抜てきされ、躍進し続ける二期生の田村保乃。イメージは明るくポジティブ。ほがらかな笑顔も印象的な田村にも“自信が持てない時期”があった。周囲と自分を比べ、迷っていた彼女が変われたのは、悩んだ先で1stソロ写真集『一歩目』(小学館)の撮影へ挑もうと決意できたから。今では日々の活動で「少しずつ挑戦できるようになった」と話す彼女に、自身の変化を聞いた。
【写真】櫻坂46・田村保乃の水着カットなど1st写真集先行カット&インタビュー撮り下ろし写真
■ソロ写真集への迷い「自分がこの場所にいていいのか」
ソロ写真集のオファーを喜ぶアイドルは多い。しかし、田村は少し違った。背景にあったのは、自分に対する自信のなさだった。
「アイドルの世界では、競争するつもりがなくても、どうしても誰かと自分を比べてしまうと感じていたんです。その中で、自分に対して嫌だと思う部分や、みんなすごいし自分なんて…と考える瞬間が増えていって。元々、加入する前からグループのファンで『自分がこの場所にいていいのか』という思いもありました。だから、ずっと自信がなかったです。そう感じている自分も嫌いでした。そうした時期が続いていたので、写真集のお話も初めはお受けするべきか迷いました」。
しかし、そんな背中を押したのはスタッフからの一言。「保乃にはこの写真集をきっかけに自信を持ってほしい」と聞いて、彼女は決断した。
「スタッフさんからの言葉は大きかったです。お話をいただいたのはグループが欅坂46から改名(2020年10月)した直後で、その変化とともに『自分も変わらなきゃいけない』『自分も変わるんだ』と思っていたけどなかなか難しくて。ずっとみんなに置いていかれている感覚もあったし、写真集への挑戦で自分も変われればと思い決意しました」。
■撮影に向けた努力「あのときにしか出せないものができた」
自信を付けたい――。そう願い挑んだ田村の1stソロ写真集『一歩目』は、沖縄県・石垣島と北海道・岩見沢市で撮影が行われた。
沖縄県では初めての水着撮影にも挑戦。バレー部出身でスポーツマンとしても知られる田村は、撮影に向けて体づくりに励んだ。
「実際に準備したのは、撮影へ向かうまでの約2ヵ月間でした。食事の質や量を見直して、運動もやっていました。でも、ジムへ通う時間がないほどお仕事が立て込んでいた時期だったので、合間をぬって、有酸素運動を心掛けていました。筋肉を付けたいわけではなかったので、マッサージもして。撮影までに精いっぱい頑張れたから、楽しんで撮影できました。あのときにしか出せないものができたんじゃないかと思います」。
櫻坂46・田村保乃1st写真集『一歩目』楽天ブックス限定版表紙 撮影/Takeo Dec.
沖縄県は「何度か行ったことがあり、本当に大好きな場所」という田村。自分を変えるために挑んだ水着撮影の思い出を語る彼女は笑顔だ。
「水着カットは全3パターン撮影しましたが、どれも思い出です。初めの撮影は、水色の水着を着たカットでした。現地がけっこう曇っていて天候が不安でしたけど、撮影を始めるときに太陽が出てきてくれたので『うわぁ』となりました(笑)。白い水着カットの撮影では、ビーチに自分たちしかいなかったので『私たちだけが見られる景色』みたいな気持ちになれました。
それから、白の花柄の水着カットは朝日が昇ってくる頃に撮影したのを思い出します。ほかの写真集を見ても、夕暮れの写真はよく見るイメージでしたけど、朝方の写真は珍しいかなと思って。撮影場所はホテルのプールで、朝日、ホテル、プールとすべての位置がうまく重なって、いい写真が撮れたと思います」。
櫻坂46・田村保乃1st写真集『一歩目』通常版表紙 撮影/Takeo Dec.
一方、北海道・岩見沢市では、白樺の木に寄り添いうつろげな表情を浮かべるカバー表紙の撮影で、雪深く小高い場所を歩くという苦労も。何気ないオフの時間で、その疲れを癒やしたようだ。
「初めて訪れた北海道も楽しかったです。大阪出身なので高く積もる雪を見たのも初めてですし、撮影場所に到着した途端、『雪、すごい!』とはしゃいでしまい、スマホでたくさん写真を撮りました。オフの時間も思い出深くて。印象に残っているのは、スタッフさんたちと食べたウニです。『このおいしさを初めに知ってしまうと、北海道以外のウニを食べられなくなるよ』と言われました(笑)」。