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市原隼人、『おいしい給食』で新境地 役者として「常に未完成でありたい」

ドラマ

◆リアル中1から中3に “神野ゴウ”佐藤大志の成長にビックリ

 寅さんぶりは横に置くとして、シーズン2でも、軸は給食愛と、中1から中3へと成長してふたたび甘利田の前に現れたライバル・神野ゴウとの対決だ。神野の成長に、シーズン1を見ていたファンは心底驚いたが、甘利田と同様、並々ならぬ給食愛を抱えた神野を演じる佐藤大志も、リアルに中1から中3に。市原も、佐藤とは前作以来の再会となった。

ドラマ『おいしい給食 season2』第4話より (C)2021「おいしい給食」製作委員会
 「声変わりもしてましたからね」と衝撃を振り返る市原。「まさに甘利田が神野に言っていた通り、『デカく』なっていました(笑)。大志の本質は変わっていませんが、役者としても大きくなって、『甘利田をいじくりまわしてやろう』と憎ったらしい表情をするんですよ。本当にかわいらしいです。いつもモニターを見てほほ笑んでいました。わが子を見るような気持ちです」と目じりを下げた。

◆「覚悟を持った“顔”になっていきたい」

 俳優デビューから20年。市原は役者という生業について、「常識と非常識を同じだけ理解して、同じだけ持ち合わせていないといけない」と分析しながら、「そうしたなかで、覚悟を持った“顔”になっていきたいです」と、真摯(しんし)に語る。


 「これまでに、さまざまな現場を経験してきました。ビジネス色の強い作品、精いっぱい夢を乗せて走らせている作品、いろいろな形がありますが、それらすべてが正解なんです。作品にはいろいろな作り方がある。そこで生きながら、自分が思う俳優像をしっかりと持ち得ていきたい。日本人ですから、いつか大輪の花を咲かせて散りたい。一世一代の芝居をしてみたいと思っています」と熱を帯びながら、同時に「でも芝居には正解はありません。いろんなことに感化され続けたいですし、常に未完成でありたいと思っています」と語った。

 新境地を開き、ますますいい「顔」を見せてくれる市原。未完成のままに進化していくそのさまを、見続けていきたい。(取材・文:望月ふみ 写真:松林満美)

 ドラマ『おいしい給食 season2』は、テレビ神奈川、TOKYO MX、BS12トゥエルビほかにて放送。

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