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山口紗弥加、40歳を迎えて感じた「悩みから解放された感覚」 精神的にもタフに

ドラマ

◆実際に体験しているからこそリアルに演じられる“セカンドチャンス”

 千秋への思いだけでなく、忍が手にした“セカンドチャンス”にも強い共感を覚えているという山口。

 「私も、38歳の時に初めて連続ドラマの主演のお話を頂きました。想像もしなかった、予期せぬタイミングでの大きなお仕事だったので、まさしくそれが私の人生のセカンドチャンスだったんじゃないかと思っています」と当時を振り返る。


 「忍に降って湧いたセカンドチャンスは、“セカンドキャリア”の始まりだったんじゃないかと思っていて。私が考える“セカンドキャリア”は、ほとんどの人が社会的立場の向上を目指すファーストキャリアとは違い、もっと個人的で、自分で自分を幸せにすることを目指しながら自分らしく生きようとする段階というか、自分を取り戻すような作業だと思っています。私自身も、40代に入り、もっと主演をやりたいという向上心で仕事をしているというよりは、自分らしい表現をしたいとか、大切な人に恩返しをしたいという個人的な願いを込めて演じているところがあり、そういう意味で、忍とリンクする気持ちがあります。30代後半で私に届いたセカンドチャンスは、夢物語ではなく、私が実際に体験している奇跡体験で、その事実がこの作品に説得力を持たせてくれると信じています」。

◆40歳を迎えて感じた「悩みから解放された感覚」

 さらに、忍は40歳を迎えたことで自身の在り方について悩むが、山口自身は「40歳になった時、悩みから解放された感覚があった」と話す。

 30代は「本来は求めてくださる方がいるから役を頂いているはずなのに、何のために誰のために仕事をしていて、私はどこで必要とされているんだろうという思いがずっとぐるぐるとしていたんです」と苦悩した。

 加えて「40歳になると役柄が極端に少なくなる。肉体的にも衰えて、一気に下降していくという勝手なイメージがあったんです」と年齢による不安も抱えていたという。しかし、実際に迎えた40歳は「私、まだ体が動くぞって(笑)。それに、精神的にもタフになって、もしかしたら30代の頃より元気かも!?って、ここからさらに新しい何かを求めている自分がいて。思っていた40代とは全く違うと気付きました」とポジティブなものだった。


 とはいえ、「心が自由になって軽くなったけれども、私は私の人生をどう生きていこうかという、漠然とした焦りのようなものも頭の中を常に巡っている」とも。

 「いくつもの人生の岐路というものが、年齢と共にじわりじわりと忍に迫りくる感じが、役として切り離しては考えられないほど、ヒリヒリして痛いなと。何を選んで、どう生きるのか、忍に思いを寄せています。忍は自分自身だと思って演じていますし、今の私のリアルな感情を忍という女性に生かしていきたいと思っています。決断する女性は美しい、そう信じて」。山口が体現する等身大の40代女性に注目だ。(取材・文:嶋田真己 写真:高野広美)

 ドラマ24『シジュウカラ』は、テレビ東京系にて1月7日より毎週金曜24時12分放送。

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