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榎木淳弥、役作りの肝は“自然体”で挑むこと キャラクターは「自分だと思って演じる」

アニメ

声で“なりきる”のはやめた 声優としてのこだわり



――榎木さんはあえて明確に役作りをせず、自然体でアフレコに臨んでいるとお聞きしました。本作でもそのスタンスは同様とのことですが、「自然体で演じる」とは、具体的にどのような感覚なのでしょうか?

榎木:声優って声を「作る」というイメージがあると思うんですけど、声を作って演じると、芝居とは別に「作った声を維持する」ということも意識しなければいけなくなります。そうなると、僕の場合は少しわざとらしくなってしまうように感じて。だったら、最初から無理せず、楽に出せる地声を軸に、勝手に変わるくらいの高い/低い声を出すことが、作っていないお芝居につながると考えました。それが、自然体で演じることだと捉えています。

――そのスタンスは声優を始めた頃から変わっていない?

榎木:最初は声を作っていた気がします。ただ、しっくりこなかったので、途中から声で「何かになりきろう」とすることをやめました。それが自分には合っていましたね。

――とはいえ、キャラクターを演じる以上、自分とは違う誰かを表現することになります。

榎木:難しいですよね。僕とは置かれている状況は違いますし、言葉遣いが違うキャラクターもいますし。

――そんな中でもキャラクターと共感しながら、自然体で演じるようにしているのでしょうか?

榎木:「共感」というよりも、僕はそのキャラクターが「自分」だと思って演じています。比較対象がいて初めて成立する「共感」とはちょっと違いますね。そういう意味では、自分がこういう状況だったら何を選択するのか、といった自身の考えが出てしまうときがあっても、僕は別にいいんじゃないかと思っています。「キャラクターならこう考えるかな」と意識すればするほど、自然体で演じることもできないと思うので。

『東京24区』第1話場面カット (C)Team24/東京24区プロジェクト
――シビアな展開が続く本作。物語が進むにつれて精神的に消耗するお話もあったかと思います。榎木さんは切り替えをうまくしているということでしたが、それでも気分がめいってしまったときは、どのようにリフレッシュしていますか?

榎木:歩くことですね。ストレス解消になりますし、自然と考えがまとまるんですよ。落ち込んでしまったときも、歩いて帰る道中でほぼ回復、寝たらもう完全回復しています。割とメンタルは強いほうだと思いますね。

――最後に作品を楽しみにしているファンに向けて、今後の見どころなどを紹介していただければと思います。

榎木:より明確に対峙(たいじ)する相手が登場します。それに3人がどう立ち向かっていくのか、3人が何を選択するのか見守っていただければと思います。また、事件で命を落とした翠堂アスミの存在など、謎がどんどん明らかになっていくので、その点も楽しみにしていてください。(取材・文:M.TOKU 写真:松林満美)

 『東京24区』はTOKYO MXほかにて毎週水曜24時30分から放送。

スタイリスト:高橋結 衣装:wizzard、tabito

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