【解説/みどころ】
「風の谷のナウシカ」の宮崎駿、「火垂るの墓」の高畑勲をはじめとして、現在のアニメ界を支える最良のスタッフが、“人間の団結”をテーマに作り上げた名作。深沢一夫の戯曲「チキサニの太陽」をもとに、北欧的なイメージで舞台が設定され、人間の持つ善悪両面にまで踏み込んだ描き方がなされている。それを象徴したヒロインのヒルダに、ファンの人気が集まった。悪魔グルンワルドの脅威が広がる北の世界。父を失った少年ホルスはグルンワルドの誘いを断わり、川のほとりの村にたどり着く。しかしグルンワルドの妹ヒルダは、言葉巧みに村人を操って彼を追放させ、崖から突き落とす。それでもヒルダの葛藤を見抜いたホルスは、太陽の剣を鍛え直し、村人を率いて、とうとうグルンワルドを打ち倒すのだった。製作状況の様々な問題から、多少息つぎの余裕がない箇所があるが、それでも才人たちの能力は十分に発揮され、見ごたえのある仕上がりになった。
- スタッフ
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監督:
高畑勲
脚本:
深沢一夫
- 上映時間・制作年
- 82分/1968年
- 制作国
- 日本
- 配給
- 東映
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